伊藤博敏「ニュースの深層」
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吉本元芸人「ナンバー1の転職成功者」恵藤憲二氏は、
なぜ大人気服飾会社会長を退任したのか?

2014年10月16日(木) 伊藤 博敏
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今も変わらずにお笑い界を席巻、「吉本芸人がいなければTV番組が成り立たない」と、言われる吉本興業出身者のなかで、「ナンバー1の成功者」と自他ともに認めるのが、服飾会社のMARK STYLER(マークスタイラー 本社・東京都渋谷区)を立ち上げた恵藤憲二氏(48)である。

飲食&服飾業界で辣腕ふるった宮迫博之の元相方が

その恵藤氏が、9月16日、マークスタイラーの代表取締役会長を退任した。同社は、「EMODA(エモダ)」「MERCURYDUO(マーキュリーデュオ)」などのブランドを展開、20歳前後の若い女性にターゲットを絞り、同じブランドの服を揃える「EMODA族」を生むなど、一部に圧倒的人気を誇る。

売上高も2010年3月期の91億円が、163億円(11年3月期)、273億円(12年3月期)、341億円(13年3月期)、370億円(14年3月期)と右肩上がりで、市場の縮小が続く服飾業界だけに、「アパレルの新星」と、期待されていた。

それだけに、恵藤氏の退任は驚きを持って迎えられた。

「恵藤さんは、昨年までに飲食など他の事業を分離して売却。マークスタイラーに専念したことから、上場の準備を進めているのだと思っていました。今、業界では、会社売却の話も漏れ伝わってきます。となると、事業からすべて撤退。でも、引退には少し早い気がします」(アパレル業界事情通)

恵藤氏は大阪府出身。高校卒業後、19歳で起業してラーメン店を経営。その一方、NSC(吉本総合芸能学院)に通い、現・雨上がり決死隊の宮迫博之と「ぴいぷる」というコンビを組んでいた。「二足のわらじ」をやめたのは、「借金が1億円ある」と、親に聞かされたからで、以降は、並行輸入や飲食などの事業に専念した。

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