”サメが臭い”は都市伝説。絶品グルメ! ジョーズのしゃぶしゃぶは、美味い!!

ヨシキリザメのお刺身(写真中央の白い切り身)

「サメを食べたことがありますか?」そう質問すると必ずと言っていい程に、こう聞き返される。

「あんな怖い生き物を食べるだって?」とはなから拒絶されるか、絶対に食べたくないと言わんばかりに「サメって臭いんでしょ?」と。

そう、サメの第一印象は「怖い」と「臭(くさ)い」なのである。同情したくなるほど、サメは残念なイメージの持ち主なのだ。

サメが怖いは都市伝説

サメが「怖い」というイメージは1970年代に大ヒットした映画「ジョーズ」の影響によるものと考えて間違いないだろう。それ以降、海でサメが目撃されるとこれ見よがしにニュースに取り上げられるようになった。わたしたちが頭の中で、「サメ」→「ジョーズ」→「人を襲う」→「怖い」と無意識に連想してしまう背景には、サメの怖さをメディアが助長しているからに他ならない。しかし、これは少し考えてみるとおかしな話であることがわかる。なぜなら、この映画のモデルになったホホジロザメは、世界に500種類以上いるサメのうちのたった1種類なのだから。

これを車に例えてみたい。わたしたちの身の回りには多くの種類の車が存在するが、そのうちのF1レースカーだけを見て車の全体像を語っている人がいたらどう思うだろう。

「車って、車輪とドライバーが剥き出しになっていて、時速400km近くで走行できるめちゃめちゃかっこいい乗り物だよね。」

わたしたちにとって身近な車はセダンタイプのものやファミリーカーであったり、軽自動車や軽トラックであるかもしれない。また、広義の意味では、工事現場で使うようなショベルカーやトラック、それから救急車やパトカーや自衛隊などが使う緊急車両なども車である。車の全体像を見てみると、F1レースカーはかなりのイレギュラーな車で、それだけを見て、車を語ることは正しくないことがわかるだろう。

「サメ」を「車」に、「ホホジロザメ」を「F1レースカー」に置き換えてみて欲しい。「サメ・ウォッチング」(ビクター・スプリンガー、ジョイ・ゴールド著、仲谷一宏訳・監修)によれば、サメのサイズに関して、約8割は2m以下、半数は1m以下の小ぶりなものであるという。つまり、ホホジロザメのように全長6m近くまで成長する大型のサメで人を襲うものはわずか数種類であり、「サメ業界」の中ではかなりのイレギュラー。だから、ホホジロザメが怖いという表現ならば理解の範囲内なのだが、サメをひとくくりに怖いというのは、まったくもって誤った表現となる。つまりは、サメが怖いというのは、たんなる都市伝説に過ぎないことだと、わたしたちは認識すべきなのである。

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