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御嶽山噴火を的中させた地震学者が警告!木村政昭・琉球大学名誉教授「富士山は『5年以内』に必ず噴火する」
異変の兆候は、もう出始めていた
週刊現代 プロフィール

「火山性微動の起こる領域、つまりマグマが存在する領域で、火山性地震がどれくらい起こっているか。

あらためてこれを分析すると、やはりある時、急激に増加することがあるのです。普段は無いに等しいくらい静かなのが、急に変化する。こうした変化が起こると、経験的に見て30年ほどで噴火が起こる。

このように、地震の集中する時期を私は『噴火の目』と名付けています。その回数は次第に増加していき、やがて噴火に至るのです」

つまり、「噴火の目」の発生頻度を追っていけば、おおよそ何年後に大規模な噴火に至るのかを予測できるというわけだ。

では、この「噴火の目」の法則が危険性を指し示す火山は、他にないのだろうか。あるとすれば、我々はその警告に耳を傾けて損はあるまい。木村名誉教授は、こう話す。

「私は、御嶽山について予測を書いた同じ本で、私は富士山について、2014年±5年、という分析結果を掲載しているんです」

富士山噴火は、現在の2014年から5年以内—。最新のデータ分析が指し示したのは、あまりにも衝撃的な結果だった。

内閣府が公表している予測によると、富士山の噴火が起これば周辺で1万3600人が噴石の直撃に命を脅かされ、経済的損失は2兆5000億円に達する。噴煙は首都圏にまで到達し、火山灰によって電気設備がショート、大規模な停電が起こるほか、公共交通機関も停止。都市機能に壊滅的な打撃を与えるとされる。

本当に富士山噴火は近いのか。実は、M9・0と推定される東日本大震災以降、多くの火山学者・地震学者が、日本で火山の大規模な噴火が起こるリスクが高まっていると指摘してきた。

なぜなら、20世紀半ば以降、世界で発生したM9クラスの地震後の経過を辿ると、1952年カムチャッカ地震(M9・0、カルピンスキ山などが3ヵ月以内に噴火)、1960年チリ地震(M9・5、コルドンカウジェ火山などが1年以内に噴火)、2004年スマトラ地震(M9・2、タラン、メラピ、ケルート各山が3年以内に噴火)など、すべて例外なく火山の大噴火につながっているからだ。

駿河湾、相模湾から連なる地殻の境界線上にそびえ立ち、東日本大震災の影響を受けたと考えられる富士山は、元より、近い将来に噴火する最有力候補なのだ。

せりあがってきたマグマ

さらに、ここ数年、富士山では異常な現象が続々と報告されている。たとえば'11年、富士山のふもとにあたる富士宮市内の各所では、突如地下水がわきだす異常湧水が発生。3合目付近では水蒸気が噴出したことが観察されたほか、昨年には山梨県側から富士山を登る滝沢林道で300mにわたって道路が崩壊した。木村名誉教授は、これらがマグマが上昇してきたことを間接的に示すものではないかと危惧する。