田原総一朗が選ぶ、今一番イケてるスタートアップ企業とは?STARTUP PRESS

2014年10月15日(水) 徳瑠里香

徳瑠里香経済の死角

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コンテンツ流通を変える

9社目は株式会社ラフテックの代表取締役伊藤新之介氏。思わず友人にシェアしたくなるような笑えるコンテンツを届けるキュレーションメディア「CuRAZY」を運営する。2014年1月にスタートして以来、月間500万人ユーザーを獲得し、その70%はTwitterやFacebookを経由している。

「現在、マスメディアとソーシャルメディアという区分けをされています。わかりやすく言うと、テレビは演説的で、ソーシャルメディアはユーザー間の対話で拡散してく村社会的なもの。そのコンテンツの流通を変えたい。そこで私たちは、SNSで拡散を狙う『バイラルメディア』として笑いの領域を選びました。お昼の情報番組、バラエティ番組、なかでも「はじめてのおつかい」のような笑いを届けることを目指しています。子供が作りだすわざとらしくない純粋な笑いは、ユーザーが褒めることができるので拡散されやすいのです」(伊藤氏)

今後CuRAZYは、テレビ番組の視聴率12~3%となる、2000万ユーザーの獲得を目指すという。

スペースを資産に変える

最後は、株式会社スペースマーケットの代表取締役社長の重松大輔氏。お寺から球場まで、ユニークなスペースを一時間単位で貸し借りできるプラットフォーム「スペースマーケット」を運営する。2014年4月にスタートしたばかりだが、鎌倉の古民家や白川郷、平日の結婚式場やお寺、お化け屋敷場など800のスペースが登録され、反響を呼んでいる。

「サービス開始5ヵ月で反響をいただいているのは、スペースとコンテンツの新しい組み合わせによって、新しい価値を生み出すことができているからだと思います。例えば、水族館で結婚式、遊園地でコンサート、古民家で会議など、貸したい人と借りたい人をオンライン上でマッチングすることで、新しい価値を提供することができています。こうして、日本中のスペースを資産に変えていきたいです」(重松氏)

10社のプレゼンをすべて聞き終えた田原氏は、「いやあ、面白かった。みんなとにかくプレゼンテーションが上手い。なかでも、最後のスペースマーケットは、1番わかりやすかった」と感想を述べた。どの企業にも可能性があり、優劣はつけられないとしたうえで、今回のSTARTUP PRESS田原総一朗賞として、「スペースマーケット」が選ばれた。

主催者の一人、Skyland Ventursの代表パートナー木下慶彦氏は「今、冒険、アドベンチャーに語源がある"ベンチャー"から、始動を意味する"スタートアップ"にフェーズが変わってきているように思います。スタートアップは上しか見ない。スタートアップにヒトモノカネが集まる今、10年に一度の大航海時代だと思っています。ライバルは仲間になる。スタートアップを盛り上げていきたい」と述べ、イベントを締めくった。

今回プレゼンを繰り広げたスタートアップ企業が今後どんな飛躍を見せるのか、またこれからどんなスタートアップ企業が生まれてくるのか、その未知なる可能性に期待したい。

写真協力:延原優樹

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