中国
毛沢東的な独裁体制構築の総仕上げ「4中全会」に向けて気合十分の習近平主席
〔PHOTO〕gettyimages

「中国の夢を実現するために、たゆまず奮闘しよう!」

国慶節(建国記念日)の7連休が明けた10月8日午前中、習近平主席は、「党の大衆路線教育実践活動総括大会」を開催した。この大会は、10月20日から開く中国共産党の年に一度の重要会議「4中全会」(第18期中国共産党中央委員会第4回全体会議)の"前座"とも言える、やはり相当に重要な会議だった。

参加したのは、中国共産党の「トップ7」(党中央政治局常務委員)を始め、中央政治局委員(トップ25)、中央書記処書記、全国人民代表大会常務委員会副委員長、国務委員、最高人民法院院長、全国政協副主席らである。全国の地方幹部や人民解放軍幹部、武警幹部らも、テレビ中継を通じて大会に「参加」した。

この大会で習近平主席は、1時間15分にわたる長い演説をぶった。「8項規定」(贅沢禁止令)によって長い演説を禁止しているはずの習主席の、気合いが感じられる内容だった。まずはその簡訳を記そう。

〈 党の大衆路線教育実践活動は、第18回中国共産党大会が打ち出した戦略的政策であり、党中央が高度に重視しているものである。2013年6月に、活動は上部と下部に分かれて開始し、基本的に終了したが、重大な成果を挙げた。

第一に、数多くの党員、幹部が、マルクス主義の大衆の観点から、深い教育を受けた。この活動を通して、党員と幹部に、いわばカルシウムを補充したのだ。

第二に、形式主義・官僚主義・享楽主義・贅沢主義の「4つの風」を退治し、強烈で突出した問題について解決することができた。昨年6月18日に開いた党の大衆路線教育実践活動工作会議で、私は「4つの風」の問題を説いた。その結果、「3公」(接待費・出張費・公用車費)を大幅に削減し、公費を使った月餅贈答をなくし、「料亭的悪風」を排斥した。

第三に、自己批判の優良なる伝統を、回復させ、発揚したことだ。数多くの党員や幹部が、自己を解剖し、その痛みに触れた。厳格なる党内政治生活の鍛錬によって、思想の洗礼を受けたのだ。

第四に、重点的な制度体系を整備したことだ。各級の組織は「8項規定」の精神によって、不良行為を減少させた。

第五に、党の執政の礎を、より強固なものにしたことだ。

昨年、この活動を開始した際、党中央は全党員に対して、善く始め善く終わり、善く行い善く成ることを約束した。全党員の共同の努力によって、この約束は達成されたのだ。

「十指に膿が出ても、一指を切断するよりはマシだ」---この精神で、「4つの風」を打倒したのだ。まず中央が、上層部が、幹部が襟を正し、全党員に見せた。中央政治局は、「8項規定」に基づいて検査し、また自己批判した。

いま数多くの党員、幹部たちが最も心配しているのは、この活動の反動が来ることだ。だから引き続き、この活動の根を深く下ろさねばならない。

わが党は、8600万人以上の党員を抱え、13億以上の人口大国を長期に執政していく党である。党の命運は、国家の命運、国民の命運、民族の命運に直結するのだ。

このたびの教育実践活動は、党を厳粛に整地していくにあたって、十分に重要な牽引的役割を果たした。その上で、新たな状況下で、いくつか強調しておきたい。

第一に、党の責任を厳粛に果たすことだ。各級各部門の党委員会は、党の執政の地位の大局観に立って、最大の政治的成果を収めるよう機会を掴まねばならない。

第二に、建党の思想と、党を治める制度との緊密な結合を堅持することだ。党員と幹部は、かならず熱心にマルクス・レーニン主義を学習し、毛沢東思想、特に中国の特色ある社会主義の理論体系を学習し、その立場を貫くことを自覚しながら、常に中国の特色ある社会主義の理想に向かって奮闘していかねばならない。

第三に、党内の政治生活を厳粛なるものにすることだ。一部の地方や部門では、自由主義・分散主義・勝手主義・個人主義が隆盛し、独断専行になり、判断が曖昧になっている。

第四に、厳粛に幹部を管理しつづけることだ。第五に、行動を深く改善していくことだ。第六に、党の紀律に厳格であることだ。第七に、国民の監督の作用を発揮することだ。第八に、厳格なる党の規律を深く把握することだ。

「二つの百年」(建党百周年の2021年と建国百年の2049年)の目標を実現し、中華民族の偉大なる復興という中国の夢を実現するために、たゆまず奮闘しよう! 〉

この日の習近平演説の、わずか5%くらいをピックアップしただけなのだが、随分と長くなってしまった。それだけ習近平主席は、気合いが入っていたのである。なぜなら習近平主席は、この「党の大衆路線教育実践活動」を踏み台にして、毛沢東的な独裁体制を固めようとしているからである。

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