スポーツ

[虎四ミーティング~限界への挑戦記~]
掛布雅之(野球解説者)<前編>「ミスター・タイガースへの道」

2014年10月10日(金) スポーツコミュニケーションズ

マシンではつくれない真の“振る力”

二宮: 若い頃にそういう練習をしてきたことで基本が培われた。相撲界には「3年先の稽古」という格言があります。
掛布: 僕は今、二軍の選手を見ているのですが、若い選手に言っているのは「スイングをしろ」ということなんです。この間も、ある若手がマシンでバッティング練習をしていたところ、僕に「何で同じタイミングで、同じスイングでいつも打てないんでしょうか?」と聞いてきたんです。だから僕は言いました。「もしも自分が同じタイミングで同じフォームで打ちたいのであれば、スイングをしなさい。自分のスイングというものが確立されれば、カーブだろうが、フォークボールだろうが、どんな球に対しても、常に自分が主導権を握ってボールをとらえにいける。だからボールを打つことよりも、スイングをしなさい」と。

二宮: 確かに、バッティング練習をする選手はいても、ひたすら素振りをしている選手はあまり見かけなくなりましたね。
掛布: そうなんです。今の選手は、ボールを打つことはいくらでもやりますが、バットスイングをしない。みんなマシンを打って、満足してしまうのですが、マシンというのは実は疲れないんです。

二宮: 素振りの方が体力が要ると?
掛布: はい。100回素振りするだけで、もう汗だくになりますからね。

二宮: 素振りをすることで、本当のスイング力がつくわけですね。
掛布: その通りです。それに、脇腹の肉離れもしなくなるんですよ。マシンで打っていると、常にボールとバットが当たりますから、その衝撃で体のバランスが整えられるんです。ところが、スイングは何もない空間を振り切るわけですよね。そうすると、脇腹の筋肉が鍛えられんです。最近、脇腹を痛める選手が少なくないのですが、おそらく素振りの量が足りないんじゃないかなと思いますね。実際、僕は脇腹を痛めたことはありませんでしたから。

二宮: 素振りの大切さは阪神の若手にも説いているわけですね。
掛布: もちろんです。ただ、僕はできるだけ選手に押し付けたくはないので「やるもやらないもオマエらの自由だよ」と言っていますが、スイング練習は絶対に必要。だから「5分でも10分でもいいから、スイングする時間をつくれよ」とは言っていますね。

(後編につづく)

掛布雅之(かけふ・まさゆき)
1955年、新潟県生まれ。74年、ドラフト6位で阪神入団。高卒1年目で開幕一軍入りを果たし、76年から正三塁手として定着。79年にはチーム新記録で本塁打王に輝き、82年・84年にも同タイトルを獲得。「ミスタータイガース」の愛称で親しまれる。85年は、3番バース、5番岡田彰布とともにクリーンアップを形成し、リーグ優勝・日本一に貢献。88年に引退。その後は主に解説者として活躍。2014年は阪神GM付育成&打撃コーディネーターに就任した。

☆対談ダイジェスト動画☆

☆本日の対談で食べた商品☆
白髪ねぎ牛丼

 

 

 

 

 


 9月25日より、「白髪ねぎ牛丼」が復活発売致しました。
「白髪ねぎ牛丼」は、2011年4月の発売から2013年5月まで、レギュラーメニューとして大人気の商品でした。販売終了以降もお客様からの復活を願う声をたくさんいただき、今回その熱いご要望にお応えしての復活です。
 牛丼の上にたっぷりの白髪ねぎをのせ、醤油ベースのゴマ油が香る「すき家」オリジナルのタレと、ピリッと辛い黒胡椒をふりかけて仕上げました。シャキシャキの白髪ねぎは、牛丼との相性抜群です。
 復活を待ち望んでいたお客様も、初めてのお客様も、この機会にぜひお召し上がりください。
※こちらの商品はお持ち帰りもできます。

(対談写真:金澤智康、構成:斎藤寿子)

協力:すき家本部

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