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[虎四ミーティング~限界への挑戦記~]
掛布雅之(野球解説者)<前編>「ミスター・タイガースへの道」

2014年10月10日(金) スポーツコミュニケーションズ

二宮: 今日は牛丼を食べながら、いろいろとお話をうかがいたいと思っていますが、掛布さんは牛丼は好きですか?
掛布: 好きですよ。家ですき焼きをした時に、翌日牛丼のようにして食べるのが大好きなんです。

二宮: 若い頃、牛丼は食べに行きましたか?
掛布: 高校時代はよく行きましたね。プロに入ってからは選手寮で食事をしましたので、ちょっと行く機会は減ってしまいました。でも今、阪神の選手寮では丼ものが日替わりで出ていて、牛丼の日もあるんです。やっぱり、牛丼が好きな選手は多いですよね。

二宮: 今回は根強いファンのリクエストに応えて10月1日に復活したばかりの「白髪ねぎ牛丼」です。
掛布: これは、美味しいですね。牛肉もたっぷりでボリューム感があるし、ネギがさっぱりしていて後味がとてもいい。

原巨人、“常勝”を考えた戦い方

二宮: さて、プロ野球もいよいよプレーオフに入りますが、今季もセ・リーグのペナントレースを制したのは巨人でした。掛布さんは今季の巨人をどう見ていましたか。
掛布: 巨人の選手起用については、さまざまな見方があるし、賛否両論あると思うんです。「猫の目打線」とか「豊富な戦力を飼い殺しのようにしている。だからああいう戦い方ができるんだ」というようなことを言う人もいますが、僕は原辰徳監督はルールに乗っ取った中で、将来を見据えたチームづくりをしているというふうに感じていましたね。

二宮: 将来を見据えたとは?
掛布: 例えば阿部慎之助ですが、今季は前半、クリーンアップから外して下位に下げることも少なくありませんでした。原監督からすると、確かに“阿部の巨人”ということで2年連続でリーグ優勝していますが、やはり今後を見据えた時に、阿部を中心とした戦い方ではないかたちもつくっておかなければならないという気持ちがあったと思うんです。“常勝巨人”というものを考えた時に、このまま阿部ひとりに頼っているわけにはいかない。だからこそ、前半は2、3年後を見据えた野球と、今季の野球との両方を考えて戦っていたと思いますね。しかし、いよいよ優勝争いが本格化し始めた8月以降は、阿部を4番に据えて、2014年の戦い方をしたんだと思うんです。

二宮: 将来を見据えたチームづくりをしながら、勝負どころでは、きっちり勝ちにいくと。9月は広島、阪神相手にともに3連勝しました。
掛布: そう思いますね。2、3年後は「2014年の戦い方があったからこそ、今がある」というふうに感じると思いますよ。たとえ原監督がユニフォームを脱いでいたとしても、「2014年に原監督がやった野球が今、生きているね」と。巨人にとって、今年はそんな1年になったと思いますね。

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