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「世界一住みやすい国」日本を旅した次女の変貌
〔PHOTO〕gettyimages

日本人は信じやすい。日本というのは、基本的に騙す社会ではないからだ。別にしょっちゅう警戒していなくても大丈夫。道を歩いていて、覚えがないのに攻撃されたり、濡れ衣を着せられたりすることもない。おそらく大昔からそうだったので、日本人には警戒するDNAが希薄だ。何が入っているかわからない福袋に、きっとよいものが入っていると信じてお金を出すのは、世界広しといえども日本人しかいない。

そのおかげで、人間関係がぎすぎすしていない。私の日本での住まいは、世界有数のメガロポリスの中枢、東京であるけれど、近所の商店街で人々が話している姿を見ると、その表情はみな優しい。

「日本人って、本当に身ぎれいね」と感心する次女

先日、日本にいる私のもとへ、次女が遊びに来ていた。彼女は、ドイツで生まれ育ち、頭の中はドイツ人。日本が好きだが、新聞で読んだ与太記事をもとに、知ったかぶって批判もする。

その彼女が、日本国内、山陽から上高地、北海道まで、一人で日本の秋の自然を満喫した。数日旅をすると舞戻ってきて、私の住まいを壊滅状態にしたら、またいなくなるという、私にとってはかなりありがた迷惑な3週間だったが、彼女の視点が、けっこう面白かった。