スティーブ・ジョブズは子どもに対してはローテクの親だった『現代ビジネスブレイブ グローバルマガジン』---「ニューヨークタイムズ・セレクション」より

2014年10月09日(木) ニック・ビルトン

ニック・ビルトンThe New York Times

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10歳以下はもっとも中毒になりやすい

〔PHOTO〕gettyimages

彼が「危険」とすることのなかには、ポルノのような有害なコンテンツに晒されることや、他人からのいじめ、そして、おそらく何より最悪なのは、両親と同じように、子どもたちもこうしたデバイスの中毒になってしまうといったことが挙げられる。

テクノロジーをコアとするコミュニケーションとマーケティングの会社であるアウトキャスト・エージェンシーの最高経営責任者であるアレックス・コンスタンティノープルは、一番下の5歳になる息子には、平日にテクノロジー機器を使うことを禁じ、上の10歳と13歳の子どもには、学校がある日の夜は30分だけ使用を許可しているという。

ブロガーとツイッター、さらにメディアムの創業者であるエヴァン・ウィリアムスと妻のサラ・ウィリアムスは、2人の小さい息子にはiPadのかわりに、いつでも手に取って読める何百冊もの本(もちろん、電子本ではなく紙の本)を与えていると述べている。

では、テクノロジー・ママとパパは、子どもたちに対する適切な境界線を、どうやって決めているのだろう?―― 一般的に、それは年齢に基づいている。

10歳以下の子どもは、もっとも中毒になりやすいので、親たちは線引きをして、平日にこれらのデバイスを使うことを禁じている。そして週末には、30分から2時間までを限度に、iPadやスマートフォンの使用を許可する。10歳から14歳の子どもに対しては、学校のある日の夜にもコンピューターの使用を許可するが、それは宿題のためだけだ。

テクノロジー・メディア関係とアナリティックスの会社であるサザーランドゴールド・グループの創業者CEOであるレズリー・ゴールドは、「子どもたちに対しては、平日のスクリーン・タイムはゼロという厳しいルールを設けています。しかし、年齢が高くなれば使用を許可しなければならないし、学校で使うためにコンピューターが必要になります」と言っている。

送られてきたメッセージを削除する、スナップチャットのようなサービス以外は、ティーンエージャーにソーシャル・ネットワークの使用を禁じている親もいる。後々、人生の問題になるようなことを、オンライン上で言う心配がないからだと、ある重役は指摘する。

私の知り合いの、テクノロジー関係者以外の親のなかには、わずか8歳の子どもにスマートフォンを与えている人もいるが、テクノロジー関係の会社などで働く親の多くは、子どもが14歳になるまで待つようだ。そして、これらのティーンエージャーたちは、電話をかけたりテキストを送ったりはできるが、16歳になるまでデータプランは与えられない。いずれにせよ、私が意見を聞いたテクノロジー関連の親たちの間には、ひとつの共通したルールがある。

「一番のルールは、寝室にスクリーンを持ち込まないこと。これは例外なしです」とアンダーソン氏は言っている。

「消費される時間」と「創造する時間」は区別すべきという意見もある

テクノロジー関連で働く親たちのなかには、時間による制限を設けている者もいるが、子どもがスクリーン上でやってもよいことに関して、より厳しく制限している親もいる。

アイライクの創業者でフェイスブック、ドロップボックス、ザッポスのアドバイザーでもあるアリ・パートヴィは、ユーチューブやビデオゲームなどの「消費される」時間と、スクリーン上で「創造する」時間を明確に区別すべきだと指摘する。

「子どもが絵筆をとったり、ピアノを弾いたり、ものを書いたりする時間に対しては制限しないということと同様で、コンピューター・アートやビデオの編集、あるいはコンピューターのプログラミングをするために使う時間を制限するのは、おかしなことだと思います」と彼は言う。

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