木暮太一の「経済の仕組み」

「文章力は、伝達力の基本」
【第1回】文章は「起承転結」で書いてはいけない!

2014年10月03日(金) 木暮 太一
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〔PHOTO〕Thinkstock by gettyimages

文章力は、学んで身につけなければいけない

先日、小学生の作文について調査をしていて愕然としました。「起承転結の文章」が"いい作文"として、模範にされているのです。ぼくは文章を書くことを仕事にしていますが、そんなぼくでも「起承転結」で文章を書いたことはありません。

起承転結で書いていいのは小説や随筆などプロが読ませる文章だけです。実社会やビジネス現場では、「起承転結」で表現してはいけません。それでは、ものすごくわかりづらくなってしまいます。

ためしに、社内の報告文書を起承転結で書いてみたらよくわかるでしょう。大事なのは「結」で、「結」を最初に書かなければ内容がうまく伝わりません。

しかし、そんなわかりづらい文章が小学校の作文では「正解」とされている。こんな文章を「理想」として教えていいのでしょうか? 一体、小学生の作文は何を目指しているのでしょうか?

そんなふうに教えられているから、国語が苦手になるし、文章を書くのが苦手になっちゃうんですよね。作文コンクルールに入賞できなくても、将来にわたって役に立つ文章を教えるべきだと、ぼくは思います。

しかし、その前にまず、大人であるぼくらが文章力を身につけなければいけない。そう強く感じました。

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