第3回ゲスト:宮嶋茂樹さん (前編)
「"写真界のゴルゴ13"と、人は呼んでくれませんが、自分ではそういう心意気でいます」

島地 勝彦 プロフィール

サラシ姿のハマコーに本気でビビったこともある

宮嶋 あれは規制づくめの現場で「何かおもろいことでけんのか?」という、デスクの不遜なひと言から始まった作戦でした。撮影場所はすんなり決まったものの、パレードはオープンカーではなく、御車中の御尊顔を写すにはストロボを発光させなければいけません。でも、撮影場所はパレードの御車が通るところから200メートルも離れていました。

日野 そこで考えたのが、人間にアンテナを背負わせ、電波をリレーさせてクルマの近くでストロボを発光させる作戦ですね。本で読みました。

宮嶋 そう、「宮嶋スペシャル1号・人間アンテナ『欄花』」です。我ながらシブいアイデアで、前の晩に予行練習したらばっちり発光して、これはいけると。

島地 ところが、本番では発光しなかった。

宮嶋 たぶんですが、前の晩に試したときはなかったものの、当日はありとあらゆる強力な電波が飛び交っていたため、それにジャマされたんだと思います。

島地 これは成功したといえるのかどうかわからないけど、ハマコー(浜田幸一元衆議院議員)の刺青の話はおもしろい。短編小説のようで、ぼくは好きですね。ハマコーの背中の刺青を写真に撮ったら1,000万円。それが・・・。

宮嶋 最初に聞いたときは、「1,000万円あればソープに300回行ける!」と興奮したのですが、そもそも、ほんとうに背中に刺青があるのかさえ定かではない。本人に見せてくれともいえないですし。

日野 結局、大みそかになると上半身裸で初詣をするという情報をゲットして、それを撮影に行ったんですよね。

宮嶋 現地に着いたハマコーさんが、ばあっと上着を脱ぐ。確かに上半身は裸で、どきどきしながら見ていましたが、どこを探しても刺青はなかった。写真だけは撮ろうと、近づいてシャッターを押すとストロボが光り、「オマエ、どこの者だ? 誰に頼まれた?」、サラシ姿のハマコーさんがギロリとした目でニラむわけです。さすがにビビりましたね。

島地 写真は撮ったものの刺青はなく、もらったギャラは、

宮嶋 10万円です。1,000万円から10万円に成り下がったわけですが、いい経験をさせてもらいました。