第3回ゲスト:宮嶋茂樹さん (前編)
「"写真界のゴルゴ13"と、人は呼んでくれませんが、自分ではそういう心意気でいます」

〔写真〕峯竜也、〔構成〕小野塚久男、〔撮影協力〕BAR bridge

当局に問い詰められても、決してもらさなかったあの現場

島地 はじめまして、島地です。いろんな知り合いから話を聞いていて、一度、生の「不肖・宮嶋」に会ってみたいと思っていたんですよ。

宮嶋 出版界の大先輩からのありがたいお言葉、恐縮です。私もいろんな知り合いに島地さんのゴーケツぶりを聞かされておりまして、ぜひお会いしたいと思っていました。

島地 「不肖・宮嶋」の本はけっこう読ませてもらったけど、ぼくらのようなナンパ雑誌と違って、一枚のスクープ写真にかける情熱はハンパじゃないですよね。今でも強烈に印象に残っているのは、週刊文春に掲載された東京拘置所の麻原彰晃の写真。同じ業界にいながら、すげぇ仕事をするヤツらがいると感心したのを覚えています。

宮嶋 雑誌ジャーナリズム大賞なんていうありがたい賞までいただいた写真ですが、掲載された後、当時住んでいたアパートに当局がきて、たっぷり事情聴取もされました。

日野 何か違法行為をしているんじゃないかとニラまれた? あ、担当編集の日野です。

宮嶋 それもあるし、外から拘置所のなかを撮影できるポイントがあるというのは、彼らにとって由々しき事態ですから、撮影場所を特定したかったんでしょう。

島地 そういうことだろうね。でもそこは、

宮嶋 「不肖・宮嶋、死んでも場所はもらしません」です。あのとき、麻原は警視庁から小菅の東京拘置所に移送されたんですが、途中の高速道路で撮影しようとも考えてました。

島地 移送中は当局もがっちりガードしているし、撮影できないように、周辺にも人員を配置していたでしょう。