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成功は特定の性格の人にだけ与えられる特権ではない

【質問】 私の弟は以前、南アフリカのクルーガー国立公園の近くにある、ヴァージングループのウルサバリゾートで働いていました。ブランソンさんが訪れたときにも何度か料理をする機会がありました。弟に勤めを辞めてケーキ・タペストリーと呼ばれる製菓ビジネスの起業をしてみてはどうかと勧めたのは私です。

これまで弟には、事業を前に進めるための助言や支援をしてきたのですが、彼自身にはそれほど意欲があるようには見えません。才能はあるのに、確固たる事業へと育てあげる自信がない人にはどう言ってあげたら良いでしょうか?(バイラル・ホーセン)


――ブランソン: バイラルさん、弟さんにはウルサバで、素晴らしい料理を作ってもらいました。よろしくお伝えください。キッチンは料理人が技術を磨く素晴らしい場所です。彼にはパティシエとして事業を成功させる素質が確かにあると思います。

安定した仕事を辞めることは、多くの人にとって簡単なことではありません。起業家としての天性の素質がある人は、事業機会があれば飛び込んでいくものです。しかしそうではない人には、背中を押してあげることが必要かもしれません。もちろん、彼らの起業家の素質が不足しているということではありません。成功は特定の性格を持つ人にだけに与えられる特権ではないからです。

はじめは小さく、徐々に拡大していく方法もある

〔PHOTO〕---Virgin StartUpのwebサイトより

イギリスを拠点にしている私たちの非営利事業のひとつである「ヴァージン・スタートアップ(Virgin StartUp)」では、起業家を目指す人に対して低利で融資を行い、起業の専門家であるメンターと起業家をつなぐ手助けをしています。

まだ起ち上げて1年未満ですが、才能を持つ多くの人々が、起業は手の届かないものと、簡単に諦めてしまっていることがわかりました。これは大変残念なことです。

起業家としてのキャリアのファーストステージに立つ人々に、私たちがメンターとともにしてあげられることのひとつは、会社を作るということは決して手の届かない夢ではなく、十分に実現可能であると伝えることです。

バイラルさん、もしかして、既に食品業界で働いている身近な人から弟さんに、話をしてもらうほうが良いかもしれません。そういった人は、おそらく、いま弟さんが体験していることと同じような疑問や不安に取り組んできたはずです。弟さんの業界にそういった知り合いがいなければ、地元で弟さんが参加できる業界団体を探してみるのも良いかもしれません。

人々が起業をためらうもうひとつの理由には、起業すれば、持っている貯金をすべて闇雲に投資に注ぎ込んでしまうのではないのか、という不安もあるようです。

けれども、最初は小さくはじめ、徐々に事業を拡大していくという方法もあります。弟さんでしたら、まず手はじめに、フードマーケットの来場者を対象にしたお菓子やデザートの販売ができますし、小さなパン屋にアプローチして、少量の商品を置いてもらうといった方法もできるでしょう。そういった場所で、顧客や食品業界から意見を集めることができれば、次の段階に進むときに大変役立ちます。・・・・・・この続きは『現代ビジネスブレイブ リーダーシップマガジン』vol093(2014年9月23日配信)に収録しています。

リチャード・ブランソン/Sir Richard Charles Nicholas Branson---ヴァージングループ創設者 / 1950年イギリス生まれ。70年にレコード通信販売会社「ヴァージン」、84年「ヴァージン アトランティック航空」を設立。00年英国エリザベス女王から「ナイト」の称号を授与。熱気球での世界初の大西洋・太平洋横断、世界一周気球旅行など冒険家としても知られる。
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