国語と英語は「多器官記憶法」で記憶する 「東大首席→財務省→弁護士」を支えた最強メソッド

山口流・五教科記憶法(2)

記憶を単体ではなく「ストーリー」として覚える「ストーリー法」。
東大首席→財務省→弁護士を支えた最強メソッドを紹介。

『誰でもできる ストーリー式記憶法』著者の山口真由さん(撮影/ホンゴユウジ)

科目別の覚え方(国語)

私の場合は、国語と英語は、「濃い記憶」に分類されます。というのも、私は現代文がとても苦手だったからです。

私は小説本が大好きな文学少女。小さなときは、毎日一冊ずつ本を読んでいました。ならば、物語文は得意だと思われるかもしれませんが、これが逆に悪く働いたようです。思い入れが強すぎて、独自の読み方になってしまい、人物の気持ちが読み取れないのです。

そこで、現代文には力を入れずに、古文と漢文に全勢力を注ぎ込むことにしました。古文と漢文は「薄い記憶」では済まさずに、「濃い記憶」にすることにしたのです。

まずは、国語の教科書に出ていた古文と漢文を、すべて暗記するところから始めました。
方法は、「多器官記憶法」。特に、ある程度の長さを要する暗記になるので、負荷の少ない方法から負荷の高い方法へと移行させていくものノウハウが、とても役に立ちました。

まず黙読、次に音読、最後に書写という方法です。書写は、繰り返しを大きく犠牲にするので、使用頻度に注意が必要。書写よりも音読のほうが回数を繰り返すことができる。

アウトプット型の記憶法の中でも、音読3回に対して書写1回、「話して書いて3対1」くらいの割合が効果的だと悟りました。

さらに、古文については、少し特殊な勉強法も使用していました。
大学入試の古文となると、教科書に載っている古文を暗記するだけでは、対応できない可能性があります。どこから出題されるか分からないためです。そこで、『源氏物語』『今昔物語』など、大学受験の古文頻出分野については、それぞれ別途参考書を買いました。

この参考書が大好きだったのは、『源氏物語』『今昔物語』といった古典について、その文章のみならず、各文章を品詞ごとに分解して、品詞・活用型・活用形などを解説してくれているからです。「動詞」「四段活用」「未然形」などのように、品詞・活用型・活用形などを解説してくれているからです。
これを一読した後に、次は、古文を自分で品詞分解してみる。この方法によって、私は、古文が大得意になったのです。

作業量が多いので、この方法は大変だろうと想像される方が多いと思います。
しかし、本当のことを言うと、古文の品詞分解は、私にとっては趣味のようなもの。受験勉強の合間に古文の品詞分解を、気晴らしでやっていたくらいです。

古文の場合には、現代語と異なり動詞の活用形の種類が豊富。たとえば、「ラ行変格活用」なんていうのもあります。「ラ行変格活用」の動詞は、「有り、居り、侍り、いまそかり」の4つしかありません。私は、今でも時々、呪文のように「ありをりはべりいまそかり」と唱えてしまうくらいです。古文の品詞分解をする過程で、古文がさらに大好きになりました。

古文の品詞分解は、ある意味「書く」よりも強い負荷がかかる作業なので、その分、記憶についても絶大な効果があります。
具体的には、まず対象となる古文を二行ずつ空けてノートに書写していきます。次に、古文の品詞と品詞の境目に線を入れていきます。