田端信太郎×本田哲也×佐々木紀彦【第1回】「広告やメディアの専門家に丸投げするのはやめて、自分たちのレベルを上げなさい」

左から、本田哲也氏、田端信太郎氏、佐々木紀彦氏
発売からわずか2ヵ月で5万部を突破し、話題を呼んでいる『広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)。8月某日、丸善丸の内本店にて、共著者であるLINE株式会社上級執行役員の田端信太郎氏とブルーカレント・ジャパン代表取締役社長本田哲也氏に、「NewsPicks編集長の佐々木紀彦氏が交わり、刊行記念トークショーが行われた。本の中に詰め込みきれなかった「プロとして、個人としてのメディア、マーケティングに対する思い」を語る。

発注側にもっと賢くなってほしい

佐々木 会場の皆さまにお伺いいたします。広告やメディア、PR関係で働いている方は、どのぐらいいらっしゃいますか? 半数もいないですね。ということは、残りの方は今まで申し上げたような業界とは関係のない方々ですね。本のターゲット層としては狙い通りなのでしょうか?

田端 はい。『広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。』は、広告宣伝に関係のない職種の方にこそ読んでいただきたいと思って書きました。普通のビジネスパーソンだとか、メーカーの営業、もしくは財務をやられている方など……いわゆる「業界人」の読者比率をできるだけ下げたかったんです。そのために専門用語の使用を避けたり、注釈をつけて門外漢にも分かりやすくなるように気をつけました。

佐々木 なるほど。広告宣伝畑の人は読まなくてもいい本だと。

田端 いやいや、もちろん業界人にも読んでほしいです(笑)。

佐々木 本田さんも同じ考えですか?

本田 そうですね。今回テーマにした「人を動かすこと」というのは、広告宣伝やメディアに限らず、みんなの課題だと思っています。いろんな方に読んでもらうために、中身やタイトルについて田端さんと一緒にかなり悩みました。だから、さっきの会場内比率はすごくうれしいですね。今の広告業界にはキャズムがあるというか、すごく閉じた世界だと感じているので、この本が間口を広げるきっかけになればと思っています。

佐々木 ターゲット層とも絡む話ですが、「特にここを訴えたかったんだ」というポイントはありますか?

田端 せっかくこういう場を設けていただいたので、本に書けないような本音を言います……私は仕事上、企業の方に呼ばれて広告キャンペーンの提案依頼の事前ブリーフィングを受けるのですが、そもそも出だしから「なんだかなあ」と思う例が多いんです。だけど、そういう時に「おたくの認識ってここが間違ってますよ。だからこの施策はやめた方がいいですよ」なんて、なかなか言えないじゃないですか(笑)。でも、本というかたちで書くとそういうことがスッと言えるんですよ。

本田 本は読み手が自発的に手に取って読むものですから。

広告やメディアで人を動かそうとするのは、もうあきらめなさい。』
著者= 本田哲也、田端信太郎
ディスカヴァー・トゥエンティワン / 定価1,620円(税込み)

◎内容紹介◎

企業発信の情報よりも、売るための世論=空気をつくることが大事と説く『戦略PR』の著者・本田哲也氏と、数々のメディア立上げに携わり、現在大ブレイク中のLINE仕掛人としても知られる田端信太郎氏がタッグを結成。大々的な広告キャンペーンやメディア展開をせずに人を動かすことに成功した事例を、1000人、1万人、10万人、100万人、1000万人、1億人、10億人と、スケールごとに分析。そのヒットの秘密を探っていきます!

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