森山誉恵「いつか親になるために」

水商売やベビーホテルに頼って子育てするシングルマザーたち

2014年10月01日(水) 森山 誉恵
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Photo by Thinkstock

前回は日本でどのくらい児童虐待が起きていて、虐待を受けた子どもたちがその後どうなるのかについて書かせていただきました。Newspicksはてなブックマーク等で前回の記事を見ると、寄せられたコメントにはいくつか「虐待する親が全く理解できない」といった声もありました(匿名ではないのでそのような声は少なかったのですが、匿名性があればそういった声はもっと多いのではないかと思います)。虐待の話を講演等でさせていただく機会があるのですが、そこでも「自分の子どもを虐待するなんて考えられない」といった声も少なくありません。 

私が活動を通じてこれまで出会った親たちのなかに、虐待したくて子どもを産んだ親はいません。最初は誰よりも愛するつもりで、自分には愛することができるという思いを持って、子どもを産んでいます。けれども連日続いている虐待に関する事件や、相談数を見るとやはり気持ちだけでは成り立たない問題がそこにあることがわかります。

平成12年に「児童虐待の防止に関する法律(通称:児童虐待防止法)」が制定されましたが、まだ日本では虐待に対する十分な体制は整いきっておりません。児童相談所は1人の福祉士が100世帯くらいの案件をもっており、ほとんど目を配ることができていないケースもあります。その結果、実態や全体像はつかみ切れておらず、調査研究も十分でなく、データもあまり多くはありません。

そんな状況のなか、私が見聞きしてきた範囲ではありますが、私なりに解説を加えながら、今回から何回かにわたって、虐待の現状をお伝えしていきます。虐待が起きている家庭の背景などを見ていくことで、その予防策を考えるためのヒントを提供できればうれしく思います。

虐待を受けた子どもの3割は1人親家庭で育っている

こちらのデータは平成17年に東京都福祉保健局で発表した虐待する親の家庭環境を調べたものです。本調査は私が知る限りではそれ以降は行われていないので、少し前のデータにはなってしまいますが、平成15年に東京都の11の児童相談所で児童虐待を主訴として受理した2,481件の相談事例について調査したものになります。また前回調査というものはその4年前の平成13年時に発表されたデータを指していますが、4年前に比べて1人親家庭が占める割合は大きく上がっていることがわかります。

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