日中首脳会談実現へ「井戸を掘った」
福田元首相と谷垣幹事長の「贖罪意識」

北京五輪時の、胡錦濤国家主席夫妻と福田康夫夫妻 photo Getty Images

11月10日から中国・北京で開催されるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議期間中に安倍晋三首相と習近平国家主席(中国共産党総書記)の日中首脳会談が確定的となった。

福田康夫×習近平会談に同席した「反日」派

ここに至るまでには紆余曲折があったが、7月29日に中南海(国家指導部の執務室と居住区)で福田康夫元首相が習国家主席と会談したことが安倍・習会談実現へのトリガー(引き金)となった。

実は、想定外の楊潔箎・国務委員(外交担当・副首相級)同席が中国側からのシグナルであった。現在の王毅外相と比較すると、外相時代の楊国務委員は「反日」で知られ、その厳しい発言と姿勢には日本の歴代外相は悩まされ続けた。

習近平国家主席はその楊国務委員を同席させることで、日本との関係改善に意欲があることをアピールしたのだ。帰国した福田元首相は直ちに中南米5ヵ国歴訪中の安倍首相に電話を入れ、習国家主席との会談内容を報告している。

もう一人、日中首脳会談実現への地ならしを行っているのは谷垣禎一自民党幹事長である。谷垣幹事長は9月24日、三原朝彦、三ツ矢憲生両副幹事長を北京に派遣、中国共産党中央対外連絡部(部長・王家瑞政治局員)幹部との接触を図る。「親中派」として知られる谷垣幹事長自身、臨時国会会期中の10月中の訪中を検討している。

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