経済の死角

デング熱パニック「遺伝子組み換え蚊」が空を飛ぶ 専門家が「日本でも死者が出る」と警告

2014年10月10日(金) 週刊現代
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〔PHOTO〕gettyimages

殺虫剤を撒いても、気づけばまた現れる。蚊に刺されないことが一番の予防法、などと言われても、確実に防ぐ方法は存在しない。人類の命をも奪う「最強の敵」に打ち勝つための研究が密かに進んでいる。

感染者は数千人規模に

デング熱拡大の勢いが止まらない。

最初の感染者が見つかってから1ヵ月近くが経過したが、患者はいまだに増え続けている。9月17日現在、18都道府県、126人にまで広がった。

代々木公園、新宿御苑、横浜市・海の公園などが閉鎖され、蚊の駆除作業が行われている。都内では虫よけスプレーが品薄となる薬局が続出。医療機関では、デング熱の感染を調べる検査キットも不足しているという。大相撲秋場所を控えた両国国技館では、付近で感染者が確認されていないにもかかわらず、9月12日の午前、蚊の駆除のための薬剤散布が実施された。

前例のない「デング熱パニック」だが、今後、感染者はさらに増え続けるという。

「デング熱の感染は、本格的に広まり出したら100人や1000人では収まりません。代々木公園周辺で感染した人が感染源となって、各地でウイルスが広がることになると、何千人、何万人という感染者が生まれるでしょう」

蚊の生態に詳しい琉球大学名誉教授の宮城一郎氏は、こう指摘する。

当初、感染源は代々木公園内とされていたが、9月9日、都内を訪れていない千葉県在住の69歳の男性に感染が確認された。この男性のウイルスを調べると、代々木公園で見つかったデングウイルスと遺伝型が一致した。

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