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徹底討論 恐るべし、消費税8%の呪い 大本営発表にダマされるな!日本経済、すでにメタメタです
「消費税10%」で、日本と安倍政権が終わる【第1部】

●自動車が売れない
●利益9割減! イオンが暗示するもの
●ガソリン高騰で地方が死ぬ
●「駆け込み需要」がなかった家電業界
●居酒屋でビールが売れない
●百貨店の閉店ラッシュが始まった
●メガバンクは消耗戦に ほか

増税の影響はアンダーコントロール、円安はマイナスではない……。政権幹部の強気な発言を信じればバカを見る。水面下から聞こえ始めた日本経済「崩壊の足音」を、経済のプロ3人が語り尽くす。

日経新聞ではわからない

鈴木 先日、内閣府が4-6月期のGDP値を発表し、年率換算すると前年同期比マイナス7・1%という結果でした。

中野 消費増税の影響がモロに出た形ですが、想定以上に大きすぎるという値ではありませんでした。次に発表される7-9月期の数値は戻してくるでしょう。

鈴木 同感ですが、私が心配しているのは、まさにその7-9月期で「いい数値」に戻してくるということなんです。というのも、日本経済が順調に回復してきたという雰囲気になると、逆に、経済の実態を見誤る危険性があるからです。実は経済のミクロな面に視線を向けると、すでにアベノミクスの構造的な問題が顕在化してきています。

中原 私も鈴木さんと同じ危惧を抱いています。一番の問題は、アベノミクスによって日本国内の格差が拡大していることでしょう。大多数の人々の実質賃金が下がっているところに、消費増税が追い打ちをかけて、家計の疲弊がいっそう進んでいます。

 アベノミクスの恩恵を受けているのは、主に株高の恩恵を受ける富裕層や円安で業績がよくなる一部の大企業に勤める人々。つまり、上位20%とか30%の人に過ぎません。かたや、地方在住、中小・零細企業に勤める人々は、行き過ぎた円安による物価高に苦しめられているうえ、消費税が増税されたものだから、生活が苦しくなっている。大企業の話ばかりを載せる日経新聞だけを読んでいると、こうした問題は見えません。

鈴木 政府も景気は悪くないと喧伝していますが、景況感がいいと感じているのは、一部の人たちだけの話です。その大本営発表を信じていると、大半の苦しんでいる日本人、日本企業の姿を見えなくしてしまうということですね。

中野 確かに格差が広がっています。飛行機はほぼ満席、ホテルを予約しようとしても10万円のスイートルームしか空いていないという状況がある一方で、生活苦にあえいでいて、買い物に行くガソリン代を節約しようとする人たちも出てきている。これは日本経済が、超格差大国である米国型へ変容し始めていると言うこともできるのではないでしょうか。たとえば、イオンの業績が象徴的でしょう。

鈴木 直近の3-5月期決算(決算)で、純利益が前年同期比で9割も減りましたね。

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