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[BCリーグ]
信濃・大塚晶文監督「監督1年目で得た反省と、見えた選手の成長」

2014年09月25日(木) スポーツコミュニケーションズ

 監督1年目のシーズンが終わりました。結果としては、入場料を払って応援に来てくれたファンの皆さんや、練習環境を整えてくれた球団、支援していただいたスポンサーの皆さんの期待に応えることはできませんでした。それについては、監督として反省の気持ちでいっぱいです。ただ、「子どもたちの見本となること」というチームコンセプトを考えると、野球のみならず、人間性という部分においても、ある程度、役割を果たすことができたのではないかと思っています。

 チームにとってのターニングポイントは、前期と後期の間にありました。私は選手に「時を守り、場を清め、礼を正す」ために、前期には細かなルールを課していました。内容はそれほど難しいものではありません。「5分前にはグラウンドに入って準備をする」「周りをきれいに清掃する」「きちんと挨拶をする」といった基本的なものばかりでした。しかし、選手からは不満が出ていたのも事実でした。

 このままではかえってマイナスに働いてしまうと考え、後期に入る前に選手たちとミーティングを行ない、前期に比べて少し緩めることにしたのです。例えば、前期では毎日の朝礼で一人ひとりがその日の決意や目標を発表していました。しかし、それがプレッシャーになるという選手も少なくなく、後期では決意発表はやめることにしました。すると、後期は開幕5連勝を飾りました。その時は「自由にすると、やはり選手たちは伸び伸びとやれるのか」と思いました。

 しかし、いい状態は続きませんでした。徐々に積極性が失われ、ただ言われることをこなすだけで、自立した考えができなくなったのです。こちらとしても、選手が何を思い、何を考えて練習しているのかがわかりませんでした。やはり言葉に出して言わないと、1日を漠然と過ごしてしまいがちになるのです。練習のための練習をするだけで、本番感覚が失われていったのです。それが試合にも影響を及ぼしました。終盤の大事なところでバントを失敗してランナーを進めることができなかったり、守備ではお互いに声を掛け合わなかったために、選手同士でお見合いをしてフライを落としたり……。口に出して言う機会をなくしたために、お互いに細かいことに気づき合い、指摘し合えるチームをつくることができなかった。それが一番の反省点です。

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