「若者のクルマ離れ」にSTOP!? クルマ3台が当たる太っ腹キャンペーンのウラ側を探ってみた
「ヤングマガジン」と「ベストカー」がコラボ開催中の「LOVE CAR & COMIC!」キャンペーン。賞品の目玉はクルマ3台と、近年まれにみる豪華さで話題になっているが、そこにはいったいどのような狙いが隠されているのか---仕掛け人である講談社デジタルプロモーション部の責任者2人に聞いた。

「LOVE CAR & COMIC!」キャンペーンとは

---そもそもキャンペーンをやろうと思ったきっかけは何ですか?

高島: 社内でいくつか勉強会をやっているのですが、そこで話題になっていたのが、若者のライフスタイルが変わりつつあるということ。よく「若者の○○離れ」なんて言葉でネタにされているけど、そこはきちんと分析して追いかけなければ、と思ったわけです。

山口: 自分たちが今まで持っていた読者像、本当にそれが見えているのだろうか、もっと見えていないところに新しいお客さんがいるんじゃないか、を知りたかった。そこで一番ポピュラーなクルマ離れに照準を絞って、危機感を抱いている編集長、クライアント企業にプレゼンして巻き込んでいきました。

---あれ? 業務命令じゃなかったんですか?

高島: 違います(笑)。完全なる自主企画なんですよ。だから社内を説得するところから始めなければなりませんでした。

山口: 幸い、「ヤングマガジン」の吉田編集長も、「ベストカー」の本郷編集長も、読者の求めているトレンドの変化にすごく敏感な方で、すぐに企画に賛成していただけました。

---自動車雑誌である「ベストカー」は分かるのですが、どうして「ヤングマガジン」も?

高島: 講談社の発行するコミック誌は多数ありますが、その中でもクルマが登場する比率が高いのは断トツで「ヤングマガジン」だからです。『頭文字D』や『湾岸ミッドナイト』などの大ヒット作もヤンマガ発なんですよ。

山口: ちなみに「ベストカー」の発行元は講談社ビーシーというグループ会社で、厳密に言えば会社をまたいだコラボでもあるんですけど、そこは気合いで乗り切りました(笑)。

プレゼント賞品の目玉はクルマ3台!

---このキャンペーンを届けたいユーザー像やメッセージはどんなものですか?

高島: 今、雑誌って「元気がない」なんて言われてたりするのですが、雑誌というメディアならではの面白さや魅力というものが存在しますよね。その雑誌独特の切り口や、いろんな情報が混ざり合っている多様性というコンテンツももちろんなんですが、毎週発売日が楽しみ、というリズム感や、仲間内で回し読みできる気軽さ、というライフスタイルに溶け込む楽しさというものを、ぜひ若い人にも再発見してもらいたいと考えたんですよ。

山口: そのため、告知をネットだけではなく、雑誌風に編集した小冊子を30万部ほど用意して、各地の店舗や施設で配布するということも行っています。やっぱり、雑誌の魅力って、実際に手にとったときに一番伝わると思いますので。

---ところで、プレゼント賞品の目玉でクルマ3台が当たるって、ずいぶん豪華ですよね。

高島: プレゼントの目玉をクルマ複数台にすることには、かなりこだわりました。スズキハスラーといえば、納車待ちのバックオーダーを多く抱える超人気車です。だけど、「オレは他の車種が欲しい」という人だって当然いていい。さきほど、雑誌の魅力の一つに多様性があると言いましたが、このキャンペーンでそれを感じてほしかったのです。

山口: もちろん、クルマじゃなくて違う賞品が欲しくてもいい。どーんと1000名様分を用意しました。雑誌1年分というレアな賞品が入っているのは、我々のこだわりです。

---確かに雑誌1年分は珍しいですね(笑)。やはり一番人気はクルマですか?

山口: 予想通り、クルマですね。でもどの賞品も各々人気があって、やはりバラエティに富むということは大事だと思いましたよ。

---ミニゲームでポイントを貯めて応募という流れなんですが、このゲーム、シンプルだけど細部は凝っていますね。

高島: ヤンマガの人気作品『彼岸島 最後の47日間』と『なにわ友あれ』から作らせていただきました。著者の方に協力していただいている以上、中途半端なものは作れないですから。でもミニゲームなので、ぱっとやってぱっと終わらせたい。そのバランスに苦労しました。

山口: ちなみにSNSで友達に呼びかけると、何度もトライできるようになって有利なんですよ。仲間内で雑誌を読んでて、「おい、面白いからコレ見てみろよ」という感覚を再現したかったんです。

高島: みんなで楽しんでもらいたい、それに尽きますね。

---ありがとうございました。

 

「LOVE CAR & COMIC!」キャンペーン

応募受付期間: 2014年9月3日(水)~9月30日(火)
ご応募はこちらから⇒ http://lovecc.jp/(※このページはスマートフォンでお楽しみください)

 

【「ヤングマガジン」吉田編集長からのコメント】

最近は、雑誌連載はパスして単行本しか読まない読者が増えましたが、それはとてももったいないことなんです。だって、自分の知らない面白い作品に出会うチャンスを見逃しているってことですから。読者アンケートを読んでいると、今の読者が求めることなどの変化は感じますし、連載作品のカラーも時代に応じて変わっていきます。だけど、コミックを読んで面白いと思ったり、クルマを運転するとスカッとする、そういう根っこの部分は変わりません。ヤンマガはこれからもそこを大事にしていきます。
【「ベストカー」本郷編集長からのコメント】

「若者のクルマ離れ」なんていいますが、台数でみると別に落ちてはいません。変わったのは意識で、昔のようなステータス・シンボル性を求めなくなったというだけなんですよね。文化の成熟というか、そちらのほうが健全な気がします。クルマ情報はWebでという方も増えていますが、広告収入だけに頼らない雑誌でしか書けない記事がある、というのは我々の強みです。「ベストカー」を読んだら、クルマのある生活がもっと楽しくなりますよ。