【舛添都知事日記】仁川アジア大会を他山の石とし、2020年東京五輪を成功へ!
仁川アジア大会の開会式〔PHOTO〕gettyimages

現場の大混乱が起きないよう2020年に備えたい

9月19日から21日まで、韓国に出張した。仁川で開かれるアジア大会を視察するためである。19日(金)夕方、メインスタジアムでの開会式に臨んだ。ソウルのホテルにチェックインしてから、仁川までの移動に一苦労。地下鉄などの鉄道網が会場まで直結していないため、バスや車が主たる移動手段となる。そこでの道路の渋滞は凄まじいものとなってしまった。

何とか仁川に辿り着いたが、まずは、入場に必要なパスの発行などをおこなうホテルに向かわねばならない。そこでは、笑顔の青年ボランティアが出迎えてくれる。日本語も達者で、しっかりと手続きを進めてくれていた。ところが、いざ開会式会場へ向かう段になると、バスの手配ができていない。各国のVIPやその随行員は、どのバスに乗るべきか分からず、私たちは全員が乗れるだけの空席があるバスに自主的に乗って会場に着いた。

到着してからがまた大変だった。セキュリティチェックの段階で、担当のボランティア青年と切り離しとなる。その後は、責任分担のよく定まっていないガイドの間でたらい回しとなる。4階に行けと言うから4階に行ったら、今度は3階だという。京畿道の知事と会うことになっていた部屋にも行けずじまいになり、全く悲惨な状況であった。

なぜこのような混乱が生じたか尋ねてみると、大統領臨席のため警備が急遽強化され、この日の朝になってこれまでの段取りをすべて変えてしまったという。かわいそうなのは、青年ボランティアたちで、訓練してきたことが実行できず、十分なおもてなしができなかったと残念がっていた。

2020年のオリンピック・パラリンピック東京大会のときには、このようなことは絶対にあってはならない。事前にしっかりと決めておいた段取りを直前にひっくりかえすようなことをやると、現場が大混乱してしまう。また、客人に対する事前の情報提供も不十分であった。これらの点を他山の石として、2020年に備えたいと思う。

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