upperline

ネット広告は間違い?

〔PHOTO〕gettyimages

インターネット黎明期に無料のウェブページ作成で人気を博していた「トライポッド」(Tripod)という企業がある。この会社で、悪名高い「ポップアップ広告」を生みだしたイーサン・ザッカマンという人物が最近、「ネット広告という本来の広告ではない広告類似物みたいなものを生みだしてしまったのが、インターネット業界のそもそもの間違いだった」というようなことをアトランティック誌に書いて話題になっている。

本来、広告とは、広告主が伝えたメッセージを消費者が受けとめ、要求がマッチすれば購入するという一対一の関係を構築するためのものだったはずなのに、グーグルのアドセンスのような広告ネットワークは、消費者はあくまでも数値に落とし込まれてしまう。またメディアの側からも、広告は自動的にネットワークに沿って配信されてくるため、広告主とも顔を合わせない。結果として広告ネットワーク上で広告主も、メディアも、消費者も、それぞれが無関係に存在して数値によって分析的につながっているに過ぎないということになってしまう。

ザッカマンはこれを「広告ではなく、広告類似物だ」と指摘しているのである。さらにはここにビッグデータ分析が持ち込まれることによって、消費者のプライバシー侵害の問題なども言われるようになっている。

ザッカマンはこの状況から脱出するためには、「投げ銭」と言われるようなマイクロペイメントによるコンテンツ有料化が突破口になるのでは、と書いている。しかし過去に何度も投げ銭モデルが試されているが、成功した事例はあまりない。いったんインターネットが無料の世界へと突き進んでしまった以上、有料課金の世界に全体として戻っていくというのは難しいのではないかと思われる。・・・・・・この続きは『現代ビジネスブレイブ イノベーションマガジン』vol093(2014年9月17日配信)に収録しています。

この記事は、現代ビジネスが発行するメルマガ、『現代ビジネスブレイブ』の「コンプリートマガジン」および「イノベーションマガジン」でお読みいただけます。
 
※このメルマガはお申込み月は無料でお読みになれます。
※『現代ビジネスブレイブ』を初めてご購読される場合の販売期間は配信月を含め2か月間となります。
 
 
 

このエントリーをはてなブックマークに追加 RSS
関連記事


underline
アクセスランキング
1時間
24時間
トレンドウォッチ
編集部お薦め記事