デジタル・エディターズ・ノート
2014年09月21日(日) 佐藤 慶一

「専門分野の高いリテラシーと素人の常識をもっていることが重要」---ジャーナリストの価値とこれからの課題とは?

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左から佐々木紀彦氏(ニューズピックス編集長)、ジョナサン・ソーブル氏(フィナンシャル・タイムズ 東京支局長)、大西康之氏(日本経済新聞社 編集委員)

「ニューメディアとオールドメディアの交差点がどこになるのか」

『イノベーションのハブとしての役割を果たしたい』---新たなメディア像を描く『NewsPicks』の現状と未来」という記事でNewsPicks(ニューズピックス)のメディア発表会を紹介したが、当日は「経済ジャーナリズム・イノベーション」をテーマにしたセッションも開催された。

スピーカーはジョナサン・ソーブル氏(フィナンシャル・タイムズ 東京支局長)と大西康之氏(日本経済新聞社 編集委員)。モデレーターはニューズピックス編集長・佐々木紀彦氏が務めた。

ダウ・ジョーンズやロイター通信を経て、フィナンシャル・タイムズに入社したソーブル氏は、同紙において「紙の読者がデジタルの半分。いろんな資源をデジタルにまわしていて、デジタルは過去最大の読者数を獲得している」と現状を紹介。「ニューメディアとオールドメディアの交差点がどこになるのか」という点が今後気になるとした。

一方、デジタルの有料課金媒体として国内の成功例として挙げられることの多い日本経済新聞。編集委員を務める大西氏は次のように現状認識を述べた。

「コスト構造を考えると、1600人の記者がいてロジスティクスがあることで300万部の流通を支えている。それを30〜40万人の有料会員(月額4,000円)ではとても支えられない。しかしながら、とても重たいレガシーを背負っているから、コンテンツをつくることができている側面もある。世界中の経済ニュースをカバレッジし、的確に編集して掲載する作業はものすごくお金がかかる。キュレーション(メディア)はおいしいところ吸っているが、全部自力でやろうと思ったらそうとう大変。そのため、どのように共存していくのかが課題だと考えている」

次ページ それを受け、佐々木氏は「フィナ…
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