歳川隆雄「ニュースの深層」
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悲しむべきか喜ぶべきか? 対「イスラム国」国際会議への出席要請が岸田外相に届かず

2014年09月20日(土) 歳川 隆雄
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イスラム国掃討の「有志連合」結成に合意したNATOの首脳たち   photo Getty Images

必ずしも「安倍外交」の失態とは言えないが、日本の外交・安保政策上にとって芳しくないことが出来した。

対「イスラム国」国際会議出席要請が届かなかった日本

去る9月15日、フランスの首都パリでフランス、イラク両国政府が呼び掛けて対「イスラム国」国際会議が開催された。

「イスラム国」とはイラクとシリアの一部を実効支配するイスラム教スンニ派の過激派組織のことだ。最近は米国、英国人人質をナイフで公開処刑した映像が流れ、世界に衝撃を与えた。

同会議にファビウス仏外相、ジャファリ・イラク外相、ケリー米国務長官、ラブロフ露外相ら米欧や中東など26ヵ国の外相が出席、イスラム国を「国際社会の脅威」と見なし「早急に排除する必要がある」との共同声明を発表した。

だが、そこには日本の岸田文雄外相の姿はなかった。日本からは梨田和也駐イラク大使(1984年外務省)が出席した。国際会議を主宰したオランド仏大統領だけでなくファビウス外相も親日派として知られる。ところが、真相は不明だが、仏外務省当局が日本側に同会議開催と岸田外相の出席要請を失念していたというのだ。直前に会議開催を知った梨田大使が急きょバグダッドから駆けつけたのである。

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