経済の死角

ビジネスマン必読 日本一のホワイト企業 東ソーは「ノルマなし」「社員旅行あり」社員が辞めない会社は何が違うのか

2014年09月24日(水) 週刊現代
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毎日仕事に行きたくなる—そんな会社で働けたら幸せだろう。仲の良い同期がいて、理想の上司がいる。新入社員がのびのびと働き、定着し続ける会社。総合化学メーカー・東ソーの秘密に迫った。

現場が一番大事

「私はまだ入社4年ですが、比較的責任の重い仕事を任されています。具体的には営業と製造との橋渡しの役目を担い、作る製品や生産の順序を私が決めています。もし私がミスをして、生産の順番を滅茶苦茶にすると製品の供給が途絶えてしまうかもしれない。プレッシャーはありますが、責任の大きい仕事を任されることで、自分が会社から『必要とされている』と感じることができるんですよね」

東ソー株式会社本社事業部に勤務する山崎翔太さんはこう語る。

「ホワイト企業」と「ブラック企業」を見分ける指標となる「新卒3年後定着率」ランキングで、見事1位に輝いたのが総合化学メーカーである同社だ。

東洋経済新報社が行ったこのランキングは'10年入社の社員が3年後何人在籍しているかを調査したもの。山崎さんのいきいきした表情を見ていると、同社が離職率0%(122人在籍)を達成したのは偶然ではないことがわかる。

最近では、大卒の新入社員の3人に1人が3年以内に辞めるといわれている。さらに高卒になると離職率はもっと上がり「3年で4割が辞める」という。

例えば、家電量販店チェーンのヤマダ電機では'10年4月入社の社員551人のうち3年後に残っていた社員は369人で、33%の182人が3年を待たずに辞めている。

また、家具家電付きのマンション賃貸業を主とするレオパレス21に至っては230人が入社し、3年後残っているのは65人しかいない。離職率はなんと72%である。

これらの数字を見るといかに東ソーの3年離職率0%が凄いかが分かる。

「仕事を比較的早いうちから任せる、という社風が我が社にはあります」とは同社人事部長の大村朗氏だ。

「我が社は日常生活のさまざまな分野で活用される化学製品を作るメーカーです。たとえば差し歯で使われるファインセラミック用のジルコニアは世界で圧倒的なシェアを持っています。また新幹線の床材に使われる塩ビから、ウエットスーツやペットボトルのシール材となるポリマーなど、さまざまな化学製品を生み出しています」

先に挙げた東ソーの'10年入社社員の内訳は大卒51人、短大卒1人、高専卒5人、高卒が65人。

大卒理系の研究者と製造部門、大卒文系の営業部門、そして高卒の製造部門と進路が分かれていくことが多いが、前出の大村氏はその中で一番重要なのが、高卒の社員が多数を占める製造部門だと言う。

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