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発掘スクープ 没後5年、大女優の「心の叫び」が明らかに 大原麗子が綴っていた「森進一との離婚」「田村正和への思い」「渡瀬恒彦と暮らした日々」

時には甘い愛の言葉が、時には辛辣な批判が、大原麗子さんの残したスクラップ・ブックには並んでいる。自分の気持ちに正直に、女優としての人生を歩みきった彼女が、ここに確かに生きている。

私からほれたと思う?

〈現代の女優にも美しい人はたくさんいますが、大原麗子さんのほうがはるかに輝いていた。その理由は彼女の『人間らしさ』にあったと知りました〉(53歳・女性)

〈彼女のように自分の気持ちに正直に生きたスターはもう現れない!〉(48歳・男性)

本誌9月13日号に掲載された、大原麗子さん自作のスクラップ・ブック。そこに綴られた彼女の「心の叫び」に、読者から続々と反響が寄せられている。

大原さんの実弟である大原政光氏が語る。

「時には少女のような可愛らしい字で喜びを表し、時には男性のように力強い字で不満や批判を書いている。どの書き込みも本心をストレートに綴っています。飾らない人柄だった姉が、このスクラップ・ブックには生きているように感じます」

最愛の人・渡瀬恒彦との結婚生活、森進一との離婚、ギランバレー症候群、尊敬する俳優との出会い—。波乱万丈の人生を生きた大原さん。女優・大原麗子として芸能界を生き抜くなかで、彼女はどんな思いを抱いていたのか。およそ20冊に及ぶスクラップ・ブックに綴られたすべてを、ここでご紹介しよう。

'64年にドラマ『幸福試験』でデビューした大原さんは、翌年東映に入社。その美貌と確かな演技力で、着実に人気女優としての道を歩んだ。そして'72年、25歳の時に、彼女は人生の大きな転機を迎える。映画『三匹の牝蜂』などで共演した、渡瀬恒彦との婚約だ。

婚約した頃のスクラップ・ブックには、渡瀬のことを純粋に愛する一人の女性の姿が見て取れる。

二人のツーショット写真が貼られたスクラップ・ブックの余白には、こんな書き込みがある。

〈私からほれたと思う? 答え 渡瀬からです ジャン〉

〈ナイスカップルでしょうー〉

〈(婚約発表が2月14日だったことを報じる記事を見つけて)ビックリ バレンタインデーだ〉

書き込みだけではなく、インタビューで「わたしは三十までに(赤ちゃんが)欲しいんだ」と答えている箇所には、ピンク色のマーカーで線が引かれていた。

喜びの書き込みは、正式に結婚した'73年頃も続いている。