谷垣幹事長打診の「かご脱け」に成功し、
安倍長期政権に布石

マスコミがほぼノーマークだった「谷垣幹事長」

久々に見る、鮮やかな「かご脱け」の成功だった。

菅官房長官らとの打ち合わせを脱けだす

首相・安倍晋三は8月31日午後、東京・紀尾井町のホテル・ニューオータニで行っていた官房長官・菅義偉らとの内閣改造の打ち合わせを脱けだして、前法相・谷垣禎一と会い、幹事長就任を打診した。

「党のために」という説得が功を奏し、安倍はその後、何食わぬ顔でその会議に戻った。この日、読売新聞が朝刊1面トップで「小渕幹事長で調整」と報じ、政治部記者は本当か、とその確認に追われていた。

「谷垣幹事長」とマスコミが分かったのは、改造前夜の今月2日午後8時半すぎ。党総裁経験者を幹事長に当てるとは思っていなかった私たちは驚いた。

首相が会った人物を事細かに伝えている首相動静を読むと、31日午前中、来日していたインド首相・モディと京都市内を視察し、午後0時53分、東海道新幹線「のぞみ10号」でJR東京駅に着いた。安倍は東京駅からニューオータニに直行した。そして、午後1時13分から午後4時14分まで、菅、官房副長官の加藤勝信、世耕弘成、杉田和博、内閣総務官・河内隆と、内閣改造の打ち合わせを行ったことになっている。

3時間もの打ち合わせはあまりにも長い。首相番記者はホテルのエレベーター前で制止され、地下駐車場で首相の専用車近くで張り込むほかなかった。打ち合わせ出席者の一人は「雑談だった」と言ったが、安倍が途中、脱けだしていたのだから、雑談になるのは当然だろう。

この続きは、プレミアム会員になるとご覧いただけます。
現代ビジネスプレミアム会員になれば、
過去の記事がすべて読み放題!
無料1ヶ月お試しキャンペーン実施中
すでに会員の方はこちら