アップルがモバイル決済に参入---その勝算と背景は?
「Apple Pay」の説明をするティム・クックCEO 〔PHOTO〕gettyimages

NFCを搭載してモバイル決済に参入

米アップルは今週、いくつもの新製品・サービスを発表した。中でも注目されるのが、長らく噂に上りながらなかなか実現されなかったモバイル決済「Apple Pay」だ。今回、新製品のiPhone6/6 Plusに非接触IC技術のNFCを搭載することで、漸く実現にこぎ着けた。

これに際し、アップルはVisa、Master、American Expressらと提携。ユーザーはあらかじめ、これらのクレジットカード情報をサービスに登録して、Apple Payを使えるようになる。当初は米国のみでのサービス開始となるが、日本での開始も時間の問題だろう。

スマホなど携帯端末をレジの読み取り機にかざすだけで支払ができるモバイル決済は、日本では既に広く普及しているものの、米国ではまだまだこれから。調査会社のガートナーによれば、2013年の米国におけるモバイル決済の総額は。前年比で約50%増の370億ドル(約3兆7,000億円)だが、これは米国の年間小売総額の1%にも満たない(図1)。

図1)

一方、日本では2013年にモバイル決済の総額が前年比で約70%増の4兆2,000億円に達したと見られる(日経BPコンサルティングによる推計、図2)。これは日本の年間小売総額の約3%に当たる。こう比較すると、米国のモバイル決済の普及は、やはり日本より、かなり遅れているようだ。

図2)
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