塩崎厚労相の地元支持者が、安倍政権を
「憲法違反」で行政訴訟中!

塩崎恭久・厚生労働大臣に悩ましい事態が・・・   photo Getty Images

第二次安倍改造内閣で厚労相に就任した塩崎恭久氏は、第一次安倍内閣で官房長官を務め、安倍晋三首相の信任が最も厚い政治家のひとりである。

当然、政策課題は完全一致。集団的自衛権に関しては、安倍内閣が、7月1日に行った「集団的自衛権の行使を容認するための憲法解釈を変える閣議決定」を支持する。この時、塩崎氏は自民党政調会長代理として党内にいて閣僚ではなかったが、直後、選挙区の愛媛県松山市で開いた「塩崎やすひさと明日を語る会」でこう述べた。

「決して立憲主義に反することはないことをまず明らかにします。憲法第9条の平和主義も専守防衛も不変であり、『積極的平和主義』の一環なんです」

「解釈改憲は容認できない」というシンプルな訴訟

しかし、その地元・松山で、塩崎氏の父・潤元経済企画庁長官の時代からの支持者で、選挙では、常に塩崎後援会の名簿に名を記すという福岡英二氏が、東京地裁に「閣議決定無効確認訴訟」を起こしている。

訴訟の中身はシンプルだ。

「平成26年7月1日安倍内閣の行った憲法第9条の解釈変更の閣議決定は無効」というのが請求の趣旨。その理由は、「憲法改正は憲法第96条に基づく改正手続きを経なければならず、一内閣の閣議で解釈変更される性質のものではない」というものである。

父親の代から塩崎家を支持してきた福岡英二氏の訴状

福岡氏は松山市内在住の陶芸家。これまで一貫して自民党を支持してきた。これからも支持者であり、塩崎氏に投票する気持ちに変わりはないが、それと集団的自衛権問題は別だという。

「訴状に書いたように、解釈改憲を認めれば、政権交代のたびに、一内閣の閣議で憲法解釈が変わることもありうるわけで、とても容認できない。支持政党に関係なく、国民として許せないんです。そのことを、華麗なる経歴の塩崎さんが、なぜわからないのか…」

塩崎氏は、東大教養学部を卒業して日本銀行に入行。ハーバード大学に留学、大学院(ケネディスクール)を終了し、行政修士号を取得した。それだけに「解釈改憲」を認めたことが理解できない。

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