ふっしーの新刊ねほりはほり
2014年09月07日(日) 藤野 英人

磯崎哲也さん【後編】 「なぜベンチャー世界には『じじいっぽい人』がいないのか?」

『起業のエクイティ・ファイナンス』著者に聞く

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[左]『起業のエクイティ・ファイナンス』著者の磯崎哲也さん、[右]藤野英人さん
藤野英人氏による新刊著者インタビュー、磯崎哲也氏『起業のエクイティ・ファイナンス』篇の後編では本の中でも語られている「ベンチャーの生態系」について紐解きます。ベンチャーはタイムマシン経営しやすい? 日本人は農耕民族だからM&Aは向いていないなんてウソ? なぜベンチャー界には「じじい」がいないのか? ベンチャーのわくわくする世界を垣間見ることができます。<構成・田中裕子>

【前編】はこちらをご覧ください。

不惑を目の前にして考えた、「いちばん"心が惑わない"もの」

藤野 そもそも、磯崎さんはいつからベンチャーとの関わりが始まったのですか? キャリアの前半、20代のころからベンチャーを意識されていたのでしょうか。

磯崎 いえ、もともとは長銀総合研究所に勤めていたので、初めからベンチャーに関わっていたわけではありません。転機は90年代後半のネットの盛り上がりですね。

ちょうど株式売買委託手数料の自由化も控えているときで、オンライン証券を立ち上げたら面白いんじゃないのか、という話になったんです。扱う金額も大きいから早くブレークイーブン(損益分岐点)に達するのではないか、と。そうした背景で、現在のカブドットコム証券の創業メンバーと一緒に動いたのが、初めてのベンチャー経験ですね。

藤野 ベンチャーというものに触れて、どう思われましたか?

磯崎 なんて面白い世界があるんだ! と驚きました。失敗するかもしれないという怖さもあるけれど、とにかく毎日がキラキラしていて。面白くてたまりませんでしたね。その後、現在のネットイヤーグループの設立に参加したのですが、ネットイヤーの最初のビジネスモデルはインキュベーターだったんです。ファンドをつくってベンチャーに投資をして育てて・・・とするなかで、投資する側も経験することができました。

藤野 魅惑的なベンチャーの世界にどんどん足を踏み込んでいったわけですね。

磯崎 そうですね(笑)。そしてITバブルが弾けた39歳のころ、不惑を目前にして「自分は何をしているときが一番"惑わない"だろう?」と考えて。出した答えは、「ベンチャー立ち上げのサポートをしているとき」でした。そこで独立して、ベンチャーにアドバイスをする立場になったわけです。

起業のエクイティ・ファイナンス』
著者= 磯崎哲也
ダイヤモンド社 / 定価3,888円(税込み)

◎内容紹介◎

2010年に発売されるや、ベンチャー関係者のバイブルとなった『起業のファイナンス』に待望の続編が登場! 現在、加速度的に増加しているベンチャーへの増資やM&Aに対応するために、本作ではより専門的なエクイティ・ファイナンス(株式を使った資金調達)の知識と実務手続きを解説。まさに今、ベンチャーや起業家が必要とする知識が網羅された、決定版ともいえる内容です!

⇒本を購入する AMAZONはこちら / 楽天ブックスはこちら
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