ブレゲンツ音楽祭、メーアスブルクの町並み、ビルナウのバロック教会---ドイツで一味違った旅をするならボーデン湖がおすすめ!
ボーデン湖(以下、すべて筆者撮影)

人間が満足する要素が多く揃う「ボーデン湖」

ボーデン湖はドイツの南、ドイツとスイスとオーストリアの3ヵ国がぶつかるところにある。ドイツは海が少ないので、私のいるシュトゥットガルトなど南ドイツでは、昔は、一度も海を見たこともないという人も多かった。そんな彼らにとって、ボーデン湖はまさに海であった。

ボーデン湖と琵琶湖は形が似ていて、琵琶湖を時計回りに45度回転させると、ほぼボーデン湖となる。面積は琵琶湖の670平方キロメートルには及ばず536平方キロメートルだが、それでもかなり大きい。バーデン・ヴュルテンベルク州(州都はシュトゥットガルト)の住民の約半分が、ボーデン湖からパイプラインで引いてきた水を使っている。

ボーデン湖畔には、いくつかの市、そして、数々の小さな町や村が点在し、湖をぐるりと囲むように整備されている、平坦で穏やかな216キロのサイクリング道は大人気だ。自転車を停めて泳ぐも良し、自転車ごと遊覧船に乗って対岸に渡るも良し。荷物だけ次のホテルに運んでくれるサービスもあるので、年配のバイカーも結構多い。

サイクリング道だけでなく、ボーデン湖の観光はすべて穏やかだ。船に乗ろうが、湖畔の遊歩道を散策しようが、景観は美しくのどかで、温暖な気候に恵まれ、周辺は広大なワインの産地。新鮮な野菜と果物はおいしいし、湖で魚は獲れる。つまり、派手ではないが、人間が満足するための多くの要素が揃っている。

しかし、のどかすぎて何となくちょっと退屈なイメージもある。80歳になったら、私もこの静かで美しいボーデン湖でリゾートをしようかなという感じだ。

『魔笛』の舞台
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