地政学的リスクの高まりを楽観視する人が多すぎる
大ロシア帝国再建へ!                                                               photo Getty Images

足許の金融市場の動向は落ち着いているものの、ウクライナ紛争やイスラム国を巡る地政学的リスクが一段と高まっている。つい最近まで市場関係者の多くは、地政学的リスクがこれほどまで高まることを予想していなかっただろう。

ロンドン在住のベテラン・ファンドマネジャーの一人は、「地政学的リスクはどのような展開になるか分らない」と言ってきた。彼は、そのリスクを考慮してポジションを徐々に縮小しようと考えているようだ。

予想外の展開に発展する懸念

ウクライナ紛争やイスラム国の問題はともに複雑な要素が絡み合っており、簡単に解きほぐれるものではない。今後、予想外の展開になった場合、株式や為替などの金融市場が大きく振れることも考えられる。そのリスクは過小評価できない。

ウクライナを巡る情勢を難しくしているのは、ロシアのプーチン大統領の強硬なスタンスだ。ここまで国際世論を敵に回してまで、“大ロシア帝国”の再建を真剣に考えていると見ぬいていた人の数は少なかっただろう。

既に、正規のロシア軍がウクライナに侵入しており、ウクライナ軍との戦闘は一段と激しさを増しているようだ。ウクライナがNATO=北大西洋条約機構に一段と近づいた場合、ウクライナの戦闘が“泥沼”の状況に落ちこむことも考えられる。

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