スポーツ

[アイランドリーグ]
香川・伊藤秀範コーチ「寺田、篠原をNPBへ」

2014年09月04日(木) スポーツコミュニケーションズ

篠原、抑えから先発転向の理由

 後期は投打の歯車がかみ合わない戦いが続いてしまっています。8勝18敗3分と借金10を抱え、最下位。打線が不調な上に、守りでもエラーや記録に残らないミスが多く、悪循環に陥っています。僕も選手、コーチとして長く香川にいますが、ここまでチーム状態が悪いのは経験がありません。

 とはいえ、野球はチームスポーツです。たとえ打てなくても、ピッチャーが最少失点に抑えてカバーすれば勝つことができます。その意味では、まだまだ投手陣は強さが足りません。

 先制点を簡単に与えてしまったり、守備のミスから一気に崩れたり……。8月31日の首位・愛媛戦でも先頭打者への死球から4本のヒットを集中され、一気に逆転を許してしまいました。ヒットにはライトが目測を誤ったり、一塁手が捕りきれなかった当たりもあり、ピッチャーには不運な面が確かにありました。

 しかし、それを運や野手のせいにしていては進歩できません。野球にミスはつきものなのですから、気持ちを切り替え、次打者をきっちり抑える。それができるのが本当のプロです。

 8月は21試合が組まれ、連戦が多かったこともあり、投手陣の役割分担を再編しました。抑えだった篠原慎平を先発で起用し、逆に先発の寺田哲也をクローザーに回しました。篠原の先発は、連戦でローテーションの頭数が不足していたチーム事情に加え、秋のドラフト会議へ長いイニングを投げられるところをアピールさせたい狙いがありました。

 篠原は肩の故障による2年間のブランクを乗り越え、今季、抑えとして完全復活しています。同い年の又吉克樹が昨年、ドラフト指名を受け、中日で活躍しているのも、本人にはかなり刺激となっているのでしょう。昨オフからトレーニングを重ねた肉体は一回り大きくなり、150キロ超のパワーボールを投げ込めるようになりました。不安視されている肩のスタミナも問題がない点をNPBのスカウトに示せれば、ドラフト指名へ好材料が増えます。

 結果としては先発での勝ち星をあげられなかったものの、内容はストレートの球速が平均で140キロ台の中盤をマークし、充分、能力があることを見せられたでしょう。残り試合は、再びリリーフに戻し、短いイニングで角度のあるストレートをどんどん投げ込んでもらって、最終プレゼンをさせたいと考えています。

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