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エボラ拡大の兆候を発見するも、手を打てなかったHealthMapの機械学習システム

2014年09月04日(木) 小林 雅一
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日本のデング熱や西アフリカのエボラ出血熱など、恐ろしい伝染病が拡大している。HealthMapというホームページには、そうした伝染病が報告された場所が世界地図上に表示されている。

このホームページはウエブ上のニュース・サイトやソーシャル・メディアなど数十万に上る情報源から、エボラをはじめとした伝染病関連の情報を掻き集めてきて、地図上にそれらの発症地点をプロットしている。

HealthMapはAI(人工知能)の一種である機械学習の機能も備えているので、伝染病が広がる前兆を、ある種のパターンとして検出することができる。たとえば今年3月22日にエボラの発生が公式に確認される1週間以上も前に、この機械学習システムは「謎めいた出血熱が報告されている」という警告を発していた。

●"How an algorithm detected the Ebola outbreak a week early, and what it could do next" TechRepublic, August 26, 2014

もちろんHealthMapのスタッフはこの警告に気付いたが、これがそれほど重大なものであるとは考えず、結果、大がかりな発表は控えたという。

次ページ 早期に注意を喚起しておけば、そ…
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