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「北戴河会議」一部始終をスッパ抜き 習近平「ニッポン」「安倍」の悪口を言いたい放題 全部書く!

習近平主席が、9月3日を抗日戦争勝利の記念日にして、盛大に祝うという。海洋軍拡に邁進し、日系企業を晒しものにし、アジアの盟主を気取る。やっぱりこの男とは、分かり合えないのではないか。

最高幹部を前に大演説

「誰もが遺憾に思うのは、中国人民の抗日戦争と、世界の反ファシズム戦争勝利70周年に近い今日、いまだに日本の少数の人間(安倍首相を指すものと推定される)は、歴史の真実を無視していることだ。戦争中に犠牲となった数千万人の無辜の中国人民の生命を無視して、歴史の潮流に逆行している。侵略の歴史を否定するどころか美化し、国際的な信頼を破壊し、地域の緊張を作り出している」

中国の最高幹部たちを集めたオフレコの訓話で、習近平主席が吠えた。

8月上旬、北京から東に約300km行った渤海湾に面した風光明媚な北戴河の別荘地帯に、黒塗りのリムジンが続々と入った。

北戴河—「中国の軽井沢」とも言える河北省秦皇島市にある最高級別荘地帯である。20世紀前半にイギリス人が開拓し、戦後は中国共産党が接収。水泳が趣味だった毛沢東主席が、夏の間を過ごしたため、「中南海」(北京天安門広場西側の中国最高幹部たちの職住地)がそのまま引っ越して、夏の中国政治の中心地と化した。

そこで約1週間にわたって開かれる重要会議が、「北戴河会議」である。

北京在住ジャーナリストの李大音氏が解説する。

「中国の最高意思決定機関は、名目上は毎年3月に行われる全国人民代表大会(国会)ですが、全人代で決めることは、前年秋の共産党の全体会議で先に決めます。そして共産党の全体会議で決めることを先に決めるのが、『北戴河会議』。つまり、事実上の中国の最高意思決定会議なのです」

この重要会議に参加できるのは、現在の中国共産党中央政治局常務委員、いわゆる習近平主席以下「トップ7」、及び常務委員OBたちである。李氏が続ける。

「北戴河の聯峰山の麓に、最高幹部たちの別荘群が点在しています。別荘は最高幹部の家族用に一軒ずつ与えられ、習近平主席の呼びかけにより、中央の会議棟に集まって、最高幹部たちが、集中的に重要問題を話し合うのです」

冒頭の発言が飛び出した今夏の北戴河会議は、習近平主席の独裁者ぶりが、いかんなく発揮された。

「過去の北戴河会議は、現役指導者とOBの権力闘争の場となってきましたが、今年の会議では、習近平が主要なOBを会議から排除してしまったのです。江沢民元主席、李鵬元首相、胡錦濤前主席、温家宝前首相らが、北戴河へ来られませんでした。それどころか、現役で序列ナンバー2の李克強首相まで、『雲南省で発生した地震の被災者の慰問に行って来い』と命じて追い払ってしまった。

そうしてイエスマンだけを侍らせた会議で飛び出したのが、習近平主席の激しい〝反日演説〟だったのです」(李氏)

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