ネットで人気を集める“いまどき出家女子"
南都週刊(中国)より

にぎやかな南京の街角では、20代半ばの才真旺姆(ツアイヂエンワンムー)と洛珠旺姆(ルオヂエンワンムー)のきれいに剃りあげた頭と灰色の僧衣はひときわ目立つ。チベット寺院の尼僧である2人は、南京や上海などを回りながら、街頭に立って人を集めては仏の道を説く講座を開いている。彼女たちは山東省の同じ高校出身の漢族で、SNSを通して知り合い、仏教の話題で意気投合し、共に出家を決めたという。

才真旺姆はネット上でも仏教の教えについて発信しているが、その愛らしい容貌と尼僧という職業のギャップが人気を呼び、多くのブログやSNS上で紹介されている。中国版のツイッターと言われる微博(ウエイボー)に開設した彼女のアカウントのフォロワーは、20万人を超えるという。

ほんの2年ほど前まで、2人はそれぞれ広告代理店の社員と清華大学大学院の学生だった。実は最近の中国では、この2人のように出家するエリート層の若者が増えているという。

南都週刊(中国)より

2人を送り出した東祉寺(ドンヂー)は、南京から2300km以上離れたチベット自治州内の高山地帯にある。まだ建設途中で施設も整っていないが、約50人の漢族の若者がチベット族とともに僧や尼僧として暮らしている。多くは1‌98‌0年代、90年代生まれで高学歴の持ち主だ。

このような漢族の若者が出家する理由は、社会生活をうまく送れない、あるいは家族との関係が悪いといったことが多いようだ。前出の2人も、幼いころから家族や周囲との関係で悩んできた。

才真旺姆の両親が娘を連れ戻すために寺を訪ねてきたこともあったが、かつて見たこともないほど幸せそうな様子に納得して帰って行ったという。

COURRiER Japon
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