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Sumally山本憲資【第3回】これからの時代に必要なのは「高解像度」でモノを見る力

物欲刺激SNS「Sumally(サマリー)」。ジャーナリスト・佐々木俊尚氏がSumallyを提供する株式会社サマリーのFounder&CEO、山本憲資氏に迫るインタビュー企画。第3回は、山本氏が考える、これからの時代に必要な視点、変わる価値観について---。

第1回はこちらからご覧ください。
第2回はこちらからご覧ください。

どの商品にもフィットする、ニュートラルなデザインを

山本 僕は一橋大学を出て電通に入社したのですが、配属が大阪になりました。出身は神戸のくせにその配属がすごく不本意で、すぐに辞めてやろうと思っていましたが(笑)、結局、2年ほどお世話になって。その後、ずっとやりたかった雑誌の編集部にご縁があってコンデナスト・ジャパンに転職したのですが、本当に仕事が楽しくて、いろいろなことをやらせてもらいました。当時コンデナストの社長であった斎藤和弘編集長の下で働きたかったのも、転職した大きな理由のひとつです。面白いことを提案したら若いうちから何でもやらせてくれました。

佐々木 4年いらっしゃったんですね。どんな企画をされていたんですか?

山本 飛び道具系ですね(笑)。「100人の行きつけの寿司屋100店」とか「高城剛と発売前のテスラにシリコンバレーに乗りに行く」とか。好き勝手やっていました。

佐々木 へえ。激しいですね(笑)。

山本 変わり種の企画ばかりやらせてもらって、すごく楽しかったです。そこで人脈もできて、やってみようか、と始めたのがSumallyなのですが、1番最初に誘ったのが大学の同じ学部の一つ後輩、日下部です。ミスミでごりごり働いていた非常に優秀な人間ですが、僕らは二人ともエンジニアではないので、まず、thaの中村勇吾さんにシステムの相談にいきました。

佐々木 中村勇吾さん?

山本UNIQLOのサイトを手がけていらっしゃったり、世界的なウェブ、インターフェイスデザイナーです。「この人にお願いするしかない」と思っていました。というのも、Sumallyのコンセプトとして、おしゃれなサイトではなくあくまでプラットフォームになりきらなければならなかった。極端な話、LOUIS VUITTONの商品が載ったらLOUIS VUITTONの世界に、エヴァンゲリオンの商品が載ったらエヴァンゲリオンの世界にならなければなりません。そして、LOUIS VUITTONもエヴァンゲリオンも同時に掲載されても世界が成立するようなものでなければいけませんでした。そういうプラットフォームになり得るシンプルで洗練されたサイトが作れるのは勇吾さんしかいない、と。

佐々木 いかにニュートラルなデザインか、ということですね。

山本 しかも、洗練されていなければいけないし、ユーザーに使いたいと思ってもらわないといけない。勇吾さんに「こういうことがしたいんです」とお話ししたらラッキーなことに受けてくださって。

佐々木 デザインのニュートラルさって大事ですよね。

山本 簡単なようで、どうにも難しいです。

佐々木 極端にかっこよすぎてUIが使いづらいとか、そうでなければごちゃごちゃの汚いサイトになってしまうか、どちらかですよね。シンプルで使いやすいものってはなかなかない。アメリカはそこらへんの塩梅が絶妙ですが。

山本 iPhoneもFacebookもメディアも、デザインとして綺麗ですよね。Sumallyも、「載るものに依存しないフレームとしてのシンプルさ」を本当に強く意識しました。

佐々木 みんながみんなGQ的なものを求めているわけではないですからね。そこに萌系とかカワイイものが載っても違和感がないフレームってすごく大事ですね。

山本 それが「東京」なんですよね。

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