消費税再引き上げ、中・露・韓外交、北朝鮮拉致問題---内閣改造後の課題を「大黒柱」菅義偉官房長官に訊く!
左:筆者、右:菅義偉官房長官(このインタビューは8月22日に行われた)

安倍晋三政権がスタートしてから1年8ヵ月が過ぎた。政権はこれまでをどう総括し、新たにどんな課題に挑戦するのか。とりわけ、来年10月に控えた消費税の再引き上げはどうするのか。中国やロシア、韓国との関係は。そして北朝鮮による日本人拉致問題は---。

内閣改造を目前に、政権の大黒柱である菅義偉官房長官にインタビューした。菅は慎重に言葉を選びながらも、それぞれの課題について方向性をにじませた。私がどう読み解いたかは後で触れるとして、まずは菅長官の発言を一問一答でそのままお伝えしよう。

「いまのメンバーが総理にとって安心する」

---お忙しいところをありがとうございます。この内容は全部を『現代ビジネス』のコラムで、あと面白い部分は『週刊ポスト』の連載コラム「長谷川幸洋の反主流派宣言」でも紹介させていただこう、と思っています。

菅官房長官(以下、菅): いや面白くないですよ(笑)。官房長官が面白いことを言ったら、政権は終わりですよ(大笑)。

---そういう発言が面白いんですよ。そこから使わせていただきます。まずは内閣改造ですが、官房長官の留任人事がいち早く発表され、かつ首相補佐官や官房副長官3人の留任まで発表されました。この異例の早さは、やっぱり次の内閣は首相官邸が軸になって主導していくのだな、と受け止めましたが、長官ご自身その辺りはどう受け止めていますか。

菅: そういうことでなくて、私も官邸に入って初めて思ったんですが、官邸にかかる重圧というのは、やっぱりかつて経験した総務大臣とは比較になりません。次から次へと予期せぬことが起こりますから。予測不能ですよね。それに対応していくには、それなりにチームワークが良くなければダメです。そういう意味で総理を中心に、いまは非常にチームワークがしっかりしていると思います。総理もあんまり気を遣わなくていい形になってきましたね。

そんな中で、総理が判断されたんじゃないかな、と思います。よく皆さんに申し上げるんですが、この安倍政権というのはもともと政治主導であり改革意欲が強く、そして座標軸がはっきりしている政権です。そういう意味で、やはり1年8ヵ月やってきた中で、いまのメンバーが総理にとって安心する、というんでしょうか、総理は外交・安全保障など、いろいろな意味で気配りが大変ですから、総理のやり方に慣れてきた人たちを続投したい、ということじゃないですかね。

---いまさら座標軸を確認する必要がない人たち、ということですね。総理はこういう座標軸に基づいているんだ、と全員がすぐに共有できるということですか。

菅: 総理が「○○をやりたい」といえば、みんながわかるような感じになってきましたね。逆に、これまでの日本の政治で1年に1回、内閣が変わることのほうがおかしかったんだ、と思います。かといって、党内にもいろいろ素晴らしい人材がたくさんいらっしゃいますから、そういうことをいろいろ判断しながら進めていく、という形になるんでしょうね。

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