「学校も投資対象」と見る東南アジアの超富裕層---日本には世界レベルのインターが圧倒的に少ない!
筆者の娘が通う「Stamford American International School」

巨大ビジネス化するグローバル都市の学校運営

前回のコラムでは、シンガポールにおけるインターナショナルスクール(インター)の魅力について書きました。今回はシンガポールのインターの経営サイドについて紹介します。

私の娘が通うインター「Stamford American International School」の経営母体は、シンガポールや本社がある英国はもちろん、スペイン、ブラジル、チリ、タイ、ベトナムなど世界中に60以上の学校を展開している企業です。

このうち7割近くは現地国の生徒だけを対象としたローカル校で、残り3割がインターとなっています。この会社の株主は世界最大級の投資ファンドである「KKR(コールバーグ・クラビス・ロバーツ」です。

日本では、そもそも何十校も学校を運営している経営母体はほとんどなく、ましてや株主に投資ファンドが入ることは考えづらい。しかし、シンガポールなどグローバル都市での学校運営は巨大ビジネスとなっているのです。

株主が投資ファンドであると、学校経営の時間感覚と齟齬が出ることもあるのではないかと思います。マーケティング担当の方に聞くかぎりでは、KKRはほかにも学校運営の会社に投資をしており、ビジネスの本質もよく理解しているため、問題ないと話していました。逆に、資金調達の面で大手投資ファンドの傘下に入ることのメリットは大きいようです。