ラスベガスMGMリゾーツCEOに聞く
「日本型『カジノリゾート』に最大100億ドルの投資を考えています」

マカオのMGMリゾート。お台場や夢洲にこんな光景が広がるかもしれない        photo Getty Images

今年秋の臨時国会では、いわゆる「カジノ法案」が本格的に審議され、成立する可能性が高まっている。

大型ホテルやショッピング・モール、劇場などのエンターテイメント施設、国際会議場などを併設する「統合型リゾート(IR=Integrated  Resort )」の日本での建設を後押しするための法律で、IRの中核になるカジノの解禁が柱になる。

IR事業には日本企業ばかりでなく、海外企業も参入に意欲を示している。そんな1社である米IR大手のMGMリゾーツ・インターナショナル(本社、米ラスベガス)で会長兼CEO(最高経営責任者)を務めるジェームス・ムーレン氏に日本進出に向けた意欲を聞いた。

ラスベガスには年間4000万人

ーー日本でのIR事業参入を検討しているそうですね。

ジェームス・ムーレン(以下J.M) 日本は世界の中でもIR事業の潜在的な可能性がある有数の場所だ。法案の行方や具体的な内容を見ながら、事業計画の初期段階から参入していきたい。ラスベガスには年間4000万人の観光客がやってくるが、そのうち20%は海外からの人たちで、今、こうした国際観光客の誘致拡大に力を入れている。日本政府も2020年までに訪日外国人2000万人、2030年に3000万人という目標を掲げており、IRがこれを実現する原動力になると思う。

ーーどんな形のリゾートを日本で考えているのか。

J.M MGMリゾーツはラスベガスで最大のIR企業だが、マカオなど海外での事業展開に乗り出しており、非常に多様性に富んだ企業カルチャーを持つ。従業員の53%が女性で、人種などのマイノリティーの雇用にも力を入れている。環境にやさしいエコ重視の事業展開にも力を入れている。こうした経験を生かし、環境にやさしい「スマートシティ」型のリゾート開発などができるだろう。