スコットランドの住民投票を取材し、世論が反映される民主主義のヒントを探る---ジャーナリスト・大芝健太郎氏に聞く
ジャーナリスト・大芝健太郎氏

2014年9月18日、スコットランドにてイギリスからの独立の是非を問う住民投票が実施される。日本ではまだまだ話題に上ることが少ないが、住民の意思表明によって、独立するかどうかが決定されるのは注目だろう。

この歴史的な住民投票に強い関心を抱いている一人に、ジャーナリストの大芝健太郎氏(28)がいる。2011年3月の東日本大震災以降、国内外の住民投票(主に欧州)の取材と発信を続けてきた同氏は現在、クラウドファンディングサイト「READYFOR?」にて取材にかかる渡航費や滞在費の支援を募っている。

住民投票に関心をもったきっかけはなんだったのだろうか。今回、住民投票の可能性やスコットランドの住民投票などについて話を伺った。

幼いころから自転車が好きだったこともあり、漠然と自転車で旅をしたいと思っていた大芝氏。高校は埼玉県の進学校に通っていたものの、授業についていけず、卒業も危ぶまれるほどのおちこぼれだったという。「進路をどうしようと思っていたが、自転車で旅することにした」。当時は2005年。西は愛知万博、北は青森の六ヶ所村などを巡り、3ヵ月に渡って野宿の旅を続けた。旅をするなかで、いろいろな人にお世話になったことから、旅の素晴らしさ、人間の優しさを伝えたいと思い、小学校の先生を志すようになる。

その後、大東文化大学教育学科に進学。在学中にひょんなことから畑を借りたり、農家を訪ねることもあり、教育を通じて農業を伝えたいと思ったという。大学では、いじめの調査・研究などで知られる教育学者・村山士郎教授のもとで、子どものストレスと攻撃性について研究したり、ドイツ語の習得にも励んだ。また、教員免許も取得。大学卒業後、農業をテーマに活動しようとしていたときに東日本大震災が発生した。このことが大芝氏にとって転換期となった。