舛添レポート

【舛添都知事日記】私の訪中を機に習近平政権は政経分離を打ち出し、訪韓を機に韓国マスコミの論調は変わってきた

2014年08月19日(火) 舛添 要一
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銀座で買い物し、商品をスーツケースに詰める中国人観光客(2014年1月)〔PHOTO〕gettyimages

Win-Winの関係は都市外交の成果

お盆休みに、富士山麓に家族で出かけた。大勢の中国人観光客に驚いてしまった。困っている中国人に助け船を出すと、「謝謝(シェイシェイ)」と喜んでくれる。各地に中国語表記があり、中国語を話すことのできる店員もいる。中国からはるばるやってきた観光客は、富士山の雄大さ、そして美味しい水と空気を満喫し、お土産をどっさりと買い込んで、日本経済に貢献してくれている。

都心に戻って、銀座で食事をしたが、大型バスで中国人が買い物に来ている。高級ブランド品が飛ぶように売れている。購入したお土産を収納するために、スーツケースを買い足すので、銀座のスーツケース専門店は笑いが止まらないという。また、デパートでは免税手続きのコーナーが狭すぎて、長蛇の列ができている。もう少し工夫すれば、もっと売り上げが上がるであろう。

4月末に、京都知事として18年ぶりに北京を公式訪問したが、その成果の一つが、このような中国人観光客による賑わいである。習近平政権は、私の訪中を機に、明確に政経分離の方針を打ち出した。自治体交流、民間交流をすべて解禁したのである。お互いに、反日、反中でいがみ合っていても、良いことは何もない。中国で日系デパートが焼き討ちや略奪にあう光景よりも、銀座のデパートが中国人の買い物客で溢れんばかりになっている光景のほうが、夢も希望も湧いてくる。

Win-Win(ウィン・ウィン)の関係とは、そういうものである。これこそが、都市外交の成果なのである。11月には、北京でAPECが開かれる。北京市長もその準備で忙殺されていると聞く。ぜひとも、日中首脳会談を実現させたいと思う。少しずつではあるが、関係改善の兆しが見えはじめている。

都知事としても、できるだけの努力を払いたい。そのため、中国のメディアに働きかけたり、要人との交流を強化したりしているし、また北京の出版社から中国語で『世界一の都市を目指す東京』(仮題)という本を出す予定もある。

両国民間で交流を深めれば、相互不信感も無くなるし、政治対立を克服して経済成長に全力をあげることができる。お互いに豊かになることが重要である。

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