感覚を研ぎすますために進化した!? ハンマーヘッドシャーク(シュモクザメ)

ヘンテコな頭の形をしたサメ

サメグッズのひとつを紹介したい。これはシュモクザメをイメージしたボールペンだ。シュモクザメを、漢字で書くと「撞木鮫」。英語では「ハンマーヘッドシャーク」と呼ばれる。その名のとおり、大きなハンマー状というかT字状というか、バシっと頭を叩いたら目が飛び出てしまった、まるでアニメのキャラクターのような、一風変わった形の頭をしている。

なぜこのサメがヘンテコな頭の形になったのか。それには様々な説がある。ひとつの説に、感覚をより鋭くするためというものがある。張り出した先には目、その前方には鼻があり、ハンマー状の頭を持たないサメと比較した場合、物理的に視覚・嗅覚がより優れている。さらに、ロレンチニ瓶という電気受容器官が多く集まる頭部の面積を大きく発達させたことで、サメ独特の能力である第六感の感度を高めているとも考えられている。

サメ独特の第六感とは、いわば透視能力のようなもの。超能力者がテーブルの上にあるトランプに手をかざすと、記号や数字をビシッと言い当てられるのと同じく、海底の砂地の上すれすれを泳ぐシュモクザメは、砂に身を潜めている餌生物の居場所がありありとわかってしまうのだ。

現時点でシュモクザメの仲間は世界に10種。種類によって、左右にもっとも突き出た頭を持つものや、左右の突出具合が非常に小さいもの、頭の真ん中に切れ込みが入っているものなどがいる。これは、彼らの生活スタイルや捕食生物の違いから進化したものなのだろうか。微妙に異なる頭の形状から、彼らの生活スタイルを想像してみるのも面白い。

ちなみに、このボールペンの頭の形状を観察してみると、左右の突出具合が小さく、頭部中央の切れ込みや凹凸がないことがわかる。そんな特徴を有するのは、ウチワシュモクザメとなるのだが、それにしては鼻の位置する部分のカーブが少しおかしい。サメ愛好家が集まるサメ談話会は、こんな会話が弾むこともしばしばだ。

実際のシュモクザメの頭
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