毎日フォーラム~毎日新聞社

霞が関ふるさと記 県立伝統校の卒業生が多数[群馬県・上]

2014年08月24日(日) 毎日フォーラム
毎日フォーラム
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岡崎氏

群馬県で今年一番のニュースは、6月に「富岡製糸場と絹産業遺産群」が世界文化遺産に登録されたことだ。世界の絹産業の発展に貢献し、絹消費の大衆化をもたらした普遍的価値が評価された。フランスの技術を活用した国内初の官営製糸場として1872年に設立された富岡製糸場(富岡市)と、近代養蚕農家の原形となった「田島弥平旧宅」(伊勢崎市)、国内標準になった養蚕法を確立した「高山社跡」(藤岡市)、岩の隙間から吹き出す冷風を利用した蚕の卵の貯蔵施設「荒船風穴」(下仁田町)の3施設で構成される。関係市町村は一斉に歓迎の声を上げた。富岡製糸場の今年度の来場者数は7月末で35万人を超え、4カ月間で年間来場者数の過去最多を記録した。

桜井氏

行政機関が集まる県都の前橋市にある前橋高と、新幹線が止まる商都・高崎市の高崎高、沼田市の沼田高、太田市の太田高など県立校の出身者が霞が関では多い。前橋と高崎は運動部の定期戦で交流するなど、交流は活発だ。今回は総務省と農林水産省、財務省、会計検査院から紹介する。

総務省では、7月23日付けで事務次官から総務省顧問になった岡崎浩巳氏(東大法76年自治省、写真)が伊勢崎市出身で前橋卒だ。消防庁長官など主要ポストを歴任した。高校で同級生だったのが事務次官級の総務審議官の桜井俊氏(東大法77年郵政省、写真)で前橋市出身だ。内閣府政策統括官に出向している関博之氏(東大法81年自治省)は前橋市出身で、群馬大教育学部付属小・中学校で桜井氏の後輩だった。高校は東京の筑波大付属駒場高を出ている。

今井氏

農林水産省では、7月の異動で官房長から林野庁長官に就いた今井敏氏(東大法80年農水省、写真)が吉岡町出身で、前橋を卒業している。「質実剛健の校風だった」と話す。同省のトップ候補でもある。同庁国有林野部長の黒川正美氏(東大農81年農水省)は前橋の後輩。大臣官房統計部管理課長の吉井巧氏(東大農82年農水省)は高崎を出ている。

東海農政局消費・安全部長の坂本修氏(早大法88年農水省)は太田のOBだ。経営局経営政策課長の平形雄策氏(慶大法89年農水省)は高山村出身で沼田を出た。「雪が深くよく通学バスが止まった。膝まで雪に埋まりながら通学した」と話す。他省庁との交流人事で石川県警警務部長に出向している山田裕典氏(一橋大法96年農水省)は前橋卒。総務課課長補佐の上杉和貴氏(京大法98年農水省)は伊勢崎市の出身で太田を出た。国際部国際交渉官の依田学氏(東大経93年農水省)は高崎で生まれて高崎高に入ったが、1年ほどで東京に移り、都立日比谷高を卒業した。

財務省では、主税局総務課長の田島淳志氏(東大法86年大蔵省)が前橋市出身で前橋の卒業生だ。理財局国庫課長の松岡裕之氏(早大法89年大蔵省)と金融庁検査局審査課長の中村修氏(東大法89年大蔵省)は高崎を出ている。中村氏は高崎市の出身。ドイツ大使館公使に出向している小林一久氏(東大経86年大蔵省)は、渋川市出身で県立渋川高を出ている。地域経済活性化支援機構執行役員の金井哲男氏(東大法86年大蔵省)は高崎を卒業した。会計検査院では、第3局審議官の黒沢正明氏(慶大経81年検査院)が富岡市や高崎市で育ち、高校は前橋を出た。情報通信検査課長の星野博氏(都立科技大航92年検査院)は高崎卒だ。(次回は群馬県・下)


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