[ボクシング]
近藤隆夫「ジム移籍断念……亀田3兄弟が選ぶべき道」

興毅は窮地に立たされた?

「亀田興毅が窮地に立たされた」と報じられている。

亀田一家には常にトラブルメーカーの印象が拭えない。

 前回のコラムで「亀田興毅が、日本で試合を行えない状況を打破すべく、UNITED BOXING GYMへの移籍を決断した」との内容を書いた。これにより、日本人初の4階級制覇を賭けての、WBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(ワタナベ)への挑戦が実現するかに思えた。だが、そうはならないようだ。

 日本ボクシングコミッション(JBC)は興毅のジム移籍に難色を示していた。理由は、亀田サイドが、このUNITED BOXING GYMを隠れ蓑にして、興行の実権を握ろうしていると考えたからだろう。そうなれば、ルールを無視し、ファンを欺く体質は何も変わらない、と。

 これを察したUNITED BOXING GYMは、JBCに提出した興毅のジム移籍届を既に取り下げている。ならば、と亀田サイドは別のジムへの移籍も模索したが、トラブルの多い彼らに手を差しのべる者はいなかった。これにより、水面下で実現に向けて話が進められていた「河野公平×亀田興毅戦」は流れる可能性が高い。

 一部には、こんな声がある。
「ボクシング関係者は、亀田家に対して、きつく当たり過ぎてはいないか。ここまで追い詰めなくてもよいのではないか」

 今回の一件、表面だけを見ると、そう感じる人もいるかもしれない。だが、そうだろうか? 亀田サイドへのペナルティは昨年12月の亀田大毅IBFタイトル問題だけによるものではないように思う。