『ソーシャルインパクト』の価値共創が市場、マーケティング、働き方、組織、チームを変える!
玉村雅敏・横田浩一・上木原弘修・池本修悟著『ソーシャルインパクト』第1回

『ソーシャルインパクト〜価値共創(CSV)が企業・ビジネス・働き方を変える』(産学社)より抜粋

ソーシャルは経営資源?

筆者の玉村雅敏

ソーシャルをビジネスや活動に活かしていますか?

FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアという手段を戦略的にマーケティングに活用している方は多いかもしれません。ソーシャルアントレプレナー(社会起業家)として、ビジネスの手法で社会課題の解決に取り組む方も増えてきました。

そういった動きは、ベンチャー企業やNPO(Non Profit Orgnization またはNot for ProfitOrganization)、行政などにかぎらず、大企業のビジネスやマーケティング、商品・サービスの展開などでも見られる動きになっています。

「社会的なことは儲からない」と考える方のほうがまだまだ多いと思いますが、近年、その儲からないはずの分野から続々とビジネスチャンスが生まれ、そこに果敢に取り組む企業、行政、NPOなど多様な主体(アクター)が世の中に大きな変化をもたらしはじめています。しかも、ビジネスとしても、大きな成果を上げています。

社会課題は「つながり」の課題

社会の仕組みを考えてみましょう。市場や会社・組織などは、多様なアクターが活動するネットワークであり、人と人のつながりを形成する仕組みです。そのネットワークのもとで、それぞれが自らの力を発揮して、その効用を最大化させる、あるいは改善しようと行動しています。それが、社会の本来のあり方です。

そして社会課題の多くは、じつは、こうしたつながりの機能不全から起きています。ですから、いかに機能不全に陥ったつながりをうまく機能させるかが大事で、つながりの好循環をつくり出すことが、社会を変える原動力となるのです。

高齢化や少子化が急速に進む日本は、先進諸国のなかでもとくにさまざまな社会課題に直面するスピードが早く、社会不安が起きやすい「課題先進国」ともいえる状況です。しかしその状況のなかで、つながりの好循環をつくり出すことが、結果として日本の成長戦略をも後押しすることになるでしょう。

また、企業や会社組織、マーケティングや働き方などがうまく機能していないといった個別のケースでも、この「ソーシャル」の本来の意味である「人のつながり」という視点で見ると、突破口を見いだせることが少なくありません。その意味で、「つながり」そのものが、企業にとってきわめて重要な経営資源であるといえます。

8月20日に池袋・リブロで『ソーシャルインパクト』刊行記念セミナーを開催します。申し込みは下記よりお願いします。
http://www.libro.jp/blog/ikebukuro/event/820.php

『ソーシャルインパクトー価値共創(CSV)が企業・ビジネス・働き方を変える
玉村雅敏編著 横田浩一・上木原弘修・池本修悟著 

青学社/1800円+税
人のつながり(ソーシャル)という資源を、ビジネスに活かせていますか?人と人のつながりのネットワークを機能させ、価値共創の好循環を生み出す、「ソーシャルインパクト」。モノが売れにくい成熟時代に、このソーシャルインパクトを企業戦略や経営資源のひとつとして活用する実践事例が、企業、自治体、NPOなどの垣根を越えて、いま日本中で続々と現れています。本書では、さまざまな分野の専門家による約200社の調査にもとづき、他人ごとの空気を変え、共感の連鎖を巻き起こした仕組みを紹介。ソーシャルインパクトが変える、市場・マーケティング・働き方・組織のあり方、そしてチームのつくり方を解説します。成熟企業にイノベーションを起こすヒントが詰まった1冊。
⇒アマゾンはこちら/楽天ブックスはこちらからご購入ください。