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次は2017年に何かが起こる。
金融危機10年周期発生説の根拠

2007年にサブプライム危機が発生、1年後に株価は世界的に暴落した photo Getty Images

以前から10年周期の金融危機が話題になることがあった。10年周期の金融危機とは、1980年代以降、末尾に7が付く年に金融危機が起きていることを指す。例えば、1987年にはブラックマンデーが起きた。

1997年にはアジア通貨危機が起き、2007年にはサブプライム問題が顕在化した。こうしてみると、確かに、10年周期で金融市場に危機的な状況に陥ってきた。このサイクルに従うと、「2017年にも何か起きる」と考えるのは当然かもしれない。

そうした金融危機の発生の背景に、米国の金融政策が緩和から引き締めへと転換されたことがあった。金融政策が転換されることで、金融市場から投資資金が逃げ出したことが金融市場に重要なインパクトを与えたと考えられる。

米国の景気循環の波動

一般的に、自由主義経済には景気循環の波動が存在する。最も短い波動は在庫循環の波で、一般的には3年程度と言われている。わが国の経済には、在庫に関する明確な波が存在すると見られる。

一方、米国経済のケースでは、約10年の建設需要の波が景気の波を形成しているとの見方が有力だ。そのため、米国の金融市場の動向にも、ひとつのサイクルが10年という波が存在すると見られている。

その意味では、10年周期の世界的な金融市場の変動サイクルには、それなりの説得力があった。そうした状況下、景気の変動と金融市場のサイクルを結び付ける要素が金融政策だ。それは、金融政策の変更が、金融市場に変調を与える要素になっているからだ。

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