ときど『東大卒プロゲーマー』【第2回】世界にファんとライバルが存在する「格闘ゲーム」の魅力

※『東大卒プロゲーマーー理論は結局、情熱にかなわない』(PHP新書)より抜粋

第1回はこちらをご覧ください。

熱狂のラスベガス

ここ数年の格ゲー市場の成長ぶりは、目覚ましいものがある。

もともと格闘ゲームは、開発しているのが日本企業ということもあり、強豪プレイヤーは日本人に数多い。格ゲーシーンにおいて、ここ日本は「聖地」なのである。その人気が瞬く間に、世界的な規模に膨れあがった。格ゲーシーンは、いま歴史的なブレイクポイントを迎えているといえる。

家庭用ゲーム機が売れない、ゲームセンターが苦境に立たされている、というニュースが引きも切らない昨今、にわかには信じがたいかもしれないが、格ゲー大会の進化の変遷を見れば、格ゲーシーンの熱気を雄弁に証明してくれる。

現在、世界最大級の格闘ゲーム大会といえば、アメリカはラスベガスで開催される「Evolution Championship Series(エボリューション・チャンピオンシップ・シリーズ:通称EVO)」だ。この本が発刊される頃には、第13回のEVO2014が開催されていることだろう。会場は、「ラスベガスホテル&カジノ」。

「ストリートファイター」や「ザ・キング・オブ・ファイターズ(通称KOF)」等、6部門ほどのブースが設けられ、世界中から集まった数千名ものプレイヤーが、3日間にわたりしのぎを削る。対戦を見守るギャラリーを含めれば、さらに数千人が加わる数のゲーム好きが、一堂に会するのだ。

その熱気たるや、さながらプロレスの試合会場のよう。余談だが、実際、プロレス等の格闘ファンの人が格ゲーの試合にもハマって観戦しはじめたという例もある。

ここ数年はさらに、オンラインで試合の様子を動画配信している。2010年の決勝戦時には、3万人が殺到し回線がパンク。カリスマ格ゲープレイヤー「ウメハラ」が優勝を飾る歴史的瞬間を一同見逃すという、不幸な事態となった。

しかし、いまにして思えば、3万人など、通過点でしかなかったのだ。

昨年開催された「EVO2013」の動画配信では、視聴者数が10万人を突破。まさにケタ違いの成長を果たしたのである。

遡って2002年、最初に開催されたエボリューションは、同じアメリカだが場所はカリフォルニアで、どこかの大学の体育館のような場所だった。そこから年々規模を大きくし、2005年、ついに栄華の象徴、ラスベガスへと開催地を移した。

ときど著
『東大卒プロゲーマー論理は結局、情熱にかなわない』
PHP研究所/760円+税


初めて明かされる「なぜ東大を出てプロゲーマーになったのか」への回答
麻布中学・高校を経て、東京大学理Ⅰに入学。同大学工学部4
年次には、バイオマテリアル研究の成果論文が国際学会でポス
ター賞を受賞――そんなエリート街道まっしぐらの著者が選んだ職
業はなんと、「プロゲーマー」だった。
本書は、ゲーム業界でその名を知らない者はないスタープレー
ヤー「ときど」氏が、ゲームと出会い、とある挫折を経てプロ入りの
決意に至るまでと、さらにプロ入り後、「理論」という最大の武器を
手放すことにした経緯を語り尽した、自省と開眼の書である。
ゲームの攻略方法を勉強や研究に生かして成果を上げてしまう
ほどの優等生に、一体、何が起きたのか---。

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