セゾン投信代表・中野晴啓【第2回】「それでもまだ銀行にお金を預けますか?」
『預金バカ 賢い人は銀行預金をやめている』第1章より

中野晴啓『預金バカ 賢い人は銀行預金をやめている』(講談社)第1章より

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機能不全の間接金融システム

著者の中野晴啓氏(セゾン投信株式会社 代表取締役社長)

私はセゾン投信という、業界ではまだよちよち歩きの、小さな投資信託会社を経営しています。

私たちがいま取り組んでいるビジネスは、この世の中に、本当に正しいお金の流れを生み出すためのものです。「失われた20年」などといわれ、日本経済はとにかく長期的な低迷が続いてきましたが、正しいお金の流れさえ作れれば、この国はまだまだ再生する可能性があると思って活動しています。

いえ、確実に再生します。なにしろこの国には、成長を支える1,645兆円もの個人金融資産があるのですから(2013年末現在。日銀・資金循環統計速報)。

ただ、ひとつ大きな問題があります。それは「銀行」の存在です。

1,645兆円もある個人金融資産のうち、現預金の額は874兆円。比率にして53.1%。つまり、半分以上が現預金なのです。これに対し、私たちセゾン投信を含む投資信託全体の比率は、79兆円で4.8%に過ぎません。

この圧倒的な差!

日本人は銀行が大好きです。おそらくこの本を手に取られたあなたも、そうだと思います。そしてきっと、子どもの頃から、親にはこう言われてきたのではないでしょうか。

「ちゃんと貯金をしなさい」

戦後、日本経済が焼け野原の状態から立ち直れたのは、日本人がきわめて勤勉な国民性を持っていたこともありますが、同時に倹約を旨とし、ひたすら貯蓄に励んだことも大きな背景としてあったと考えられます。

なぜなら、日本人一人ひとりが少しずつ銀行に預けたお金が"大河の一滴"となり、戦後の日本再生を支える"原資"になったからです。また当時の銀行員も、復興を胸に誓い、果敢にリスクを取りながら、日本を支える産業を成長させるために企業融資を行いました。

こうして間接金融、つまり、人々が金融機関を介して会社や事業に投資する形態を中心とした日本型の金融システムが定着していったのです。

ところが、いまはどうでしょうか。

残念ながら、日本の戦後復興を担った銀行などによる融資が、目詰まりを起こしています。戦後、リスクを取ることを厭わず、日本経済を復活させるために、多くの預金者から集めた預金を積極的に企業融資に回す役割を果たしてきた銀行が、そのリスクを取らなくなってきました。

その典型例がメガバンクです。 

預金バカ 賢い人は銀行預金をやめている
著者= 中野晴啓
講談社/907円(税込み)


◎内容紹介◎
6万口座超、預かり資産800億円超、独立系最大の投信会社として注目が集まるセゾン投信。何もしないで毎月積み立てるだけで、驚異の利益を実現していま す。担当編集が毎月5000円の積み立てを実践したところ、この3年半で約30万円(累計投資額約21万円+利益約9万円)に。
同社の社長である著者は、「銀行預金をするのはバカげた行為だ」と断言します。銀行は地域経済にも寄与することなく、ただ資金をため込み、国債等に投資し て国の借金を増やすばかり。本当にお金を生かしたい、増やしたいのなら、成長力ある投資対象に出資し、成長を実現し、その成長からのペイを受け取る、つま り、お金を循環させることをみんながやるべき、と説きます。その考え方を形にしたものの一つがセゾン投信です。全世界の株式・債権に投資し、世界の成長を 自分のものにすることができます。
銀行預金の利率がほぼゼロの中、ギャンブルや投機ではなく、文字通り「投資」することで、高い収益性を上げることができる対象は、他にもいくらでもありま す。老後資金や年金不安、収入減少……不安の世の中で自営しつつ、みんなで成長する、そんな新しい生き方を実現する方法を教えます。

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